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クラブがエメリ監督の契約延長を検討

クラブがエメリ監督の契約延長を検討し始めたようです。

レバンテ誌が報じたもので、ジョレンテ会長はチームが今季のリーグ3位を確定させた時点で新たな契約を提示する準備を進めているとの事。ただし、提示される条件は、1年契約で給与据え置きとなりそうです。

ジョレンテはエメリ監督のサッカーに決して満足はしていませんが、練習が休みの日にもパテルナ入りし、熱心に研究を続けるエメリ監督の仕事ぶりは評価しています。またエメリ監督が、クラブが置かれている状況と会長のチームに対するポリシーを理解している事も、会長がエメリ監督を評価するポイントのひとつです。

前節の衝撃的な大勝劇の後、バレンシアのレジェンドでクラブの理事のひとりでもあるフェルナンド・ヒネールが、公式の場でエメリ監督への支持を表明し「チームの最大限の力を引き出せる監督と契約を延長しない理由がわからない。我々には彼が必要だ」とエメリ監督の契約延長を求める発言をしました。クラブ内部の人間が明確にエメリ監督を支持する姿勢を見せたことも、ジョレンテ会長の意識の変化に影響を与えたかもしれません。

さらにジョレンテ会長は、契約延長を渋るクラブの姿勢に対するクラブ外からの圧力も感じていることでしょう。3人の世界王者を含む多くの選手を放出した今季のバレンシアが、昨季よりも安い給与総額で昨季とほぼ同等の成績を残している事は、一部のバレンシアファンを除くスペインサッカー界の関係者から高く評価されています。実際に昨日にはセビージャからの接触も報じられています。

以上を踏まえて、エメリ監督はまずチームの3位を確定させる必要があります。そしてそれが成された場合、その後にクラブから提示される新たな契約を受け入れるかどうかを決断しなければいけないでしょう。しかし、万が一チームが3位を逃した場合、エメリ監督には選択の余地はありません。その時、クラブは準備していた契約書を破り捨てるはずです。

もし、エメリ監督がクラブとの契約を延長した場合、エメリ監督はクラブ史上3人目の「4シーズン続けてチームを率いた監督」となります。これまでにバレンシアで4シーズン続けて監督を率いたのは1948/49~1953/54と長期政権を築いたハシント・キンコセス氏、1970/71~1973/74にチームを率いたアルフレッド・ディステファノ氏のみです。

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個人的には、シーズンの成績はもちろんですが、「クラブが置かれている状況と会長のチームに対するポリシーを理解」という点が大きいと思うのです。

借金も多い今のクラブは、人件費を出来るだけ減らそうとしています。そんな中、重要選手の放出に文句を言わず、補強についても許された候補者の中から選択するだけで、特定の選手の獲得をクラブに訴えることも無く、与えられた戦力でベストの結果を残す事に注力してきました。
また、通常、監督を引き受ける際にはアシスタントコーチの他、GKコーチ、フィジコなどコーチングスタッフを全て自身のチームで固めるのが一般的です。そんな中、エメリ監督はカルセドコーチと2人でクラブが用意したスタッフと共に働いてきました。これも人件費に悩むクラブにとって大きなメリットになります。さらに目標を達成しても待遇面は現状維持。これだけの条件に文句ひとつ言わずに仕事を引き受ける監督を探すのは非常に至難な事です。

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