バレンシアのスポーツ部門が、ここ最近のバルセロナBの試合にスカウトを送り込んでいるようです。

ラ・マシア(バルセロナのカンテラ)は昔から才能の宝庫と呼ばれており、他のクラブにとって宝箱のような存在です。そして、今季のバルセロナBは、サテライトチームとしては最高レベルとなる2部リーグに所属しているにも関わらず、ほとんどの選手たちがトップチームへの道を見つけられないままプレーを続けています。そして、リーガのほとんどのクラブは、そのような(バルセロナのトップチームに昇格できなかった)選手たちをチームの主力に据えて戦った事があります。そして、それはバレンシアにとっても例外ではありません。

クラブのスポーツ部門は、来季のチーム構想の中で守備陣の強化を出来る限り安い投資で行おうとしており、そのために必要な条件として、若く、才能が有り、野心に溢れている選手をあげています。そして、以上の条件を満たす選手としてマルティン・モントーヤ、マルク・バルトラ、アンドレウ・フォンタスのスペインU-19代表に名を連ねる3人をリストアップしているようです。彼らは皆、優秀なプレーヤーですが、グアルディオラの求めるレベルまでは届いていないと言えます。

交渉のポイントは買い戻しオプション付での完全移籍、またはレンタル移籍の活用です。このオプションがつく事で、クラブはこのような優秀な選手たちを通常よりも低い移籍金で獲得することが出来ます。

そして、もうひとつのポイントは2012年に契約が切れる選手です。バルセロナは今季終了後、1年後に契約が切れる選手たちに対して、契約を延長するか、1年後にフリーで退団される危険性を抱えるかの決定を下さなければなりません。そして、その選手はバレンシアにとって最も交渉しやすい選手となります。この条件に当てはまるのが、現スペインU-19代表で既にバルセロナのトップチームでもプレーしているマルク・ムニエサです。彼とバルセロナとの契約は2012年までとなっており、ムニエサ本人もグアルディオラの決断を待っています。カタルーニャのクラブは現時点では決定を下していませんが、今年の夏には何らかの動きがあるでしょう。もしかすると、ロチーナ(今冬、ブラックバーンへ完全移籍)やノリート(他クラブへの移籍希望を明かす)等のようにムニエサもクラブを離れる決断をするかもしれません。