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エメリ監督のインタビュー

エメリ監督の戦術に関する考え方等を聞いたロングインタビューです。非常に翻訳が難しく(しかも後半ぐだぐだ)、意味が通じにくいところもありますので、雰囲気だけどうぞ。

バレンシアが首位に立っている要因はなんでしょうか?
「第一に選手たちのクオリティだ。我々は良い仕事をしているし、試合に立ち向かう強い気持ちを持っている。それが良いスタートをもたらしてくれた最大の要因だろう。第二に、チームの競争力だ。最初の試合から今まで多くの選手を入れ替えているが、チームのパフォーマンスは常に良い状態を維持している。その競争力は日々の練習によって、また仲間との競争の中で選手各々によって生み出されたもので、それが試合で生かされているのだ。第三に、技術面、肉体面、戦術面、心理面といった選手個々の特性がチームの求める役割に合っている事があげられる。そして、チームの一員として皆が最大限の献身的な気持ちを持つ事も基本中の基本であり、重要な要素だ」

どのようにして昨季以上のバレンシアを手に入れたのでしょう?昨季見たバレンシアは今のバレンシアとは違う姿だった気がします。
「昨季と比べて結果が違うと言える。結果というのは自分がしている事、自分の考えを決定付ける事に大きな一押しをしてくれるものだ。昨季、ヘタフェでのアウェーゲーム(第4節)で我々は勝利を目指して戦ったが、結果3-1で負けてしまった。思い通りのプレーが出来なかった事で、自分たちがやりたかったスタイルを崩す事になってしまった。今季はマラガとの対戦を控えて、疑問残るプレシーズンの出来を踏まえてどうプレーするかを考えなければならなかった。そして我々は昨季のバジャドリー戦と同じように戦った。結果1-3で勝利し、我々も自信を持つ事ができた。その先の試合も同じ哲学で戦い続け、我々は良い結果を残している。
昨季バジャドリーに2-4で勝って、その次にリールと引き分けた。そのスタイルでヘタフェと戦ったら3-1で負けた。私は常に自分のスタイルと哲学を信じているので、自分の中でこの敗戦が疑問を呼び起こすような事はなかったが、問題はそこではなく、試合結果だった。それがチームの中に不信感を生んでしまうのだ。自分が指揮しているチームなのに。つまり、今季は結果が伴っており、それがバレンシアの哲学を勇気付けているといえるだろう。昨季は最初の敗戦でチームが神経質になってしまった。そのような状態では良い結果は生まれない」

しかし、今季もアトレティコと引き分け、ユナイテッドに敗れています。
「哲学とスタイルは変わっていない。変わったものは結果という最終目標だ。監督は自身のスタイルが負ける場合もある事をわかっている。しかし、昨季、それで長いスパンでの目標を達成する事が可能だと証明しているため、監督がそれが最もチームにとって有益なものだと信じていれば、皆も監督を信じる事ができるのだ。今季の我々も今までと同じ継続路線に居る。数人の重要な選手たちが去り、残った選手たちの間にいくつかの不安が生まれたのは確かだが、彼らは皆、自分たちで責任感を持ち始めた。これが今季のキーだろう。こうしてバレンシアが順調に進んでいる姿を見て、ファンも満足している。私は元々このチームに不安はなかった」

サッカー面での大きな変化は4-4-2でのプレーかと思います。でもこれは目新しいというよりはクラシックなスタイルに戻ったと言えますが。
「システムより重要なのはスタイルと哲学だ。もしクラシックな4-4-2でプレーするのであれば、両翼がセンタリングを上げ、FWがそれを得点にするという戦い方になるだろう。だが我々にはパブロ、ホアキン、マタというウイングの選手がいる。彼らには突破力と決定力があり、昨季はその3人で30ゴール以上生み出しているのだ。もしウイングの選手が30得点あげる能力を持っていたら、監督としてはそれを考慮するべきだろう。そして、ウイングだけに注目していてはいけない。グループとしてのプレーを見てもチームは非常に良く機能していた。4-4-2は素晴らしい攻撃オプションのひとつだ。
バレンシアのスタイルというのは、ポゼッションを獲り、主役となって、試合とボールをコントロールする事だ。我々のチームには選手たちの長所でそのスタイルを実行できるだけの特性がある。それは4-4-2でも出来るし、4-3-3にも4-2-3-1でも実現した。どんな形でプレーしても何の問題もない。それは何故か?それは最も重要なものがスタイルと哲学だからだ。それさえあればどんなシステムでも戦う事ができる」

あなたは2部でアルメリアを率いていた時も2トップのシステムでした。
「そうだ。そして、ロルーカを率いていた時もウエグンとペローナの2人を前線に置いて非常にクラシックな4-4-2で戦っていた。アルメリアでは4-4-2で何試合か戦ったが、その時のチームにネグレドが居たので、彼をトップに置いた4-2-3-1を起用し、2列目にはクルザ、オルティス、コロナを置いた。この2つのシステムは全くコントラストの違うものだ」

このような2トップはバレンシアでもオプションとなりました。
「ジギッチの存在が我々にそのオプションを与えてくれた。ただもしかしたら、チームの選手たちの特性が、戦術への適応という面で彼に負担をかけていたかも知れない」

ジギッチとシルバというそれぞれ異なった特性を持っている選手たちの存在があなたの戦い方を左右したわけですね?
「そうだ。我々は自分が抱えている選手たちによって戦い方を決める。今季のチームにはシルバほど明確なゲームメイカーは居ないが、その代わりにチョリやマタが居る。と言っても私はマタを左サイドの選手、チョリをもっとゴールに近い場所でプレー出来る攻撃的な選手だと評価しているが」

ただ、もし今季4-4-2で戦うとしたら、この先FWの人材不足で悩むかもしれません。アドゥリスとソルダードしか居ないわけですから。
「我々はその2人の代わりにマタやチョリをセカンドトップで起用する事も考慮しなければならない。それも新しいシステムではないが、非常に高い得点力を持つ彼らを起用した戦い方に我々は移行するはずだ。彼らのゴールの近くでのパフォーマンスを見ていくことになるだろう」

守備面は昨季からどう変わりましたか?
「我々は日々の仕事の積み重ねにより、一年分の経験を得た。そして今は前線から始まるディフェンスシステムの改善に挑戦している。よりコンパクトに力強くなくてはならない」

バレンシアの守備の最も大きな問題は、攻撃的なスピリッツの成果と共に生まれるSBの裏のスペースです。SBが攻撃面で貢献しているため、この問題を許しているのですか?
「このシステムで我々は釣り合いを取り、より多くのチャンスを作り出せるよう練習している。もしそれが出来なかったらこの戦い方は間違いだという事になる。その場合はどこかに欠点があるのだろう。私は常にバランスを重視しているし、試合の後にはいつも尋ねるんだ。"勝利に相応しかったのはどちらのチームか?"とね。いつでもより多くのチャンスを生み出しているのはバレンシアだからだ。そして今度はそのチャンスをものにするために、より効果的にしなくてはならない」

この2シーズンでアルビオル、マルチェナ、アレクシスが去った事はチームにとって大きな痛手だったのでしょうか?
「今季DFラインを作り直さなければならなくなったのは事実だ。だがナバーロが新しいDFラインの問題に決着を付けてくれた。彼ら3人は偉大なプレーヤーだったが、彼らが去ってもチームは機能している。新戦力でチームを回せるというのは最もポジティブな事だ」

マドゥロをCBとして、ジョルディ・アルバを左サイドバックとして開花させました。個々の選手レベルにおいて、これがあなたの最も大きい実績になるのでしょうか?
「私が彼らのコンバートを思いついたわけではないので、その質問の答えはノーだ。それは選手たちの中に競争を勝ち抜くためにコンバートをし、それを受け入れなければいけないという意識がある事から生まれたものだろう。
アルバは一年前、左のサイドバックで起用される事を好んでいなかったし、練習でも不満な様子を見せていた。しかし今、この問題も解決した。おそらく真ん中のポジションは今でもやりたがらないと思うが、彼にはそこでもプレーできるだけの光るものがある。そしてマドゥロも同じだ。彼は本来ピボーテとして数えられるべき選手だが、このチームでCBの選手となった。彼はそのポジションでプレーする事で我々に多くのものをもたらしてくれている。
これらの例に限らず、全ての選手に成長してもらう事を我々は求めているのだ。例えばホアキンには毎年目標となる数字を提示している。今季は15ゴール15アシストと彼に言った。ビセンテにはベストフォームを取り戻す事を指示し、マタには引き続きレギュラーとしてチームに定着してもらう事、CBの選手たちにはセットプレーからのゴール数を増やす事を指示した。彼らに課したものはコンバートではないが、チームの最も良い姿を見つけるために、全ての面で一段上の目標を設定しているのだ」

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