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Andrés Céspedes Rubio - ムルシア州史上最高の才能を持つ守護神

10月にラ・バイ・ドゥイショーで開催されたU-15国際トーナメントで、バレンシア・カデーテAの一員として出場したアンドレス・セスペデスは、14歳で大会最優秀GK賞に選出されました。そして、そのすぐ後にジュレン・ゲレーロが監督を務めるスペインU-15代表に初選出。12月の2度目の招集では、AGSカップで北アイルランド、チェコ、メキシコの各代表チームと対戦しました。

シウダー・ハルディンのカンテラで育ち、2016年からバレンシアのカンテラで過ごしているこの長身の若者──近い将来、身長190cmに達するでしょう──には、すぐに国内ビッグクラブからのオファーが届きました。しかしバレンシアは、今季いっぱいとなっていた彼との契約を3年延長することで合意し、このカルタヘナの宝石を手元に残すことに成功しました。セスペデスは2004年生まれの非常に若い選手ですが、既にオチョトレーナ(トップチームのGKコーチ)は彼のトレーニングに介入し始めています。

今季のセスペデスは、Fundació VCF Cadete A(VCF財団カデーテA)に所属し、初めてのLiga Autonómica Cadeteでシーズン開幕を迎えました。

このリーグにバレンシアは、2003年生まれの選手が中心のValencia CF Cadete Aと2004年生まれの選手たちが中心のFundació VCF Cadete Aの2チームを送り込んでいますが、クラブは彼の初めての代表招集の直後に、2003年生まれのハビ・ラミレスと入れ替える形でValencia CF Cadete Aに"昇格"させました。現在のValencia CF Cadete Aで2004年生まれの選手は、同じくU-15代表に招集されているクリスティアン・モスケラと彼の2人だけです。

そして"昇格"後の彼は、1歳上の選手たちが揃うこのリーグで8試合プレーし、1つの失点も喫していません。チームも無敗で、2位のビジャレアル・カデーテAに勝点7差をつけて首位を独走しています。

そんなセスペデスのインタビューが地元カルタヘナのメディアに取り上げられましたので、以下掲載します。14歳の少年の初々しいインタビューです。

──何歳の時にサッカーを始めたのですか?
「4歳の時です」

──最初からGKでプレーしていたのですか?
「最初からずっとGKでした。数回ですけど、CBでプレーしたこともあります」

──どのような経緯でGKを選んだのですか?
「幼い頃からGKのビデオが好きでたくさん見ていました。最初からGKを希望したのも、それが理由だと思います」

──ジュレン・ゲレーロのチームに2度招集されましたが、最初の連絡を受けたときはどんな感じでしたか?
「ある火曜日の練習前に、クラブのスタッフからバレンシア州選抜に招集されたことを伝えられました。その同じ日の練習中に、同じスタッフから"スペイン代表にも招集されたぞ"と言われたので、ジョークだと思って練習を続けていたんです。練習が終わってから父にもそう言われて、やっとジョークではなかったんだと気がつきました」

──その時の気持ちは?
「すごく嬉しかったです。サッカーを続けていくためのモチベーションにもなりました」

──あなたはムルシア州選抜の一員として、2016年のスペイン全国選手権に参加し、準優勝という成績を収めました。その大会のことを覚えていますか?
「全国選手権に出たことはよく覚えています。僕らは謙虚なチームでしたが、グループステージを勝ち抜け、ファイナルステージに進みました。ムルシア州選抜はこれまでの歴史の中で重要なことを成し遂げたことがありませんでしたが、僕らは決勝までたどり着きました。でも、カタルーニャ州選抜に負けてしまい、タイトルに手が届く直前でその扉を閉められてしまいました」

──その大会はどうでしたか?
「とても興奮したことを覚えています。ムルシア州選抜はいつも準々決勝あるいはRound of 16止まりでしたからね。決勝までたどり着いたという事実に、僕らは心から感動しました。だからこそ、決勝で勝てなかったことが残念です」

──ラ・バイ・ドゥイショーの国際大会で、バレンシアはバルセロナに次ぐ準優勝という成績を収めました。そこに辿り着くまでに、あのラウール・ゴンサレスが監督を務めるレアル・マドリーに3-0で快勝しました。非常に素晴らしい試合をしましたね。
「はい(笑顔)。最初から僕らはコンパクトに戦えたと思います。勝ちたいという気持ちであふれていました。あの試合のマドリーは明確なアイデアが無かったように思います。でも僕らにはそれがありました。そして、最初の20分で試合を決めることができました」

──そして、あなたはその大会の最優秀GK賞を受賞しました。狙っていましたか?
「いえいえ、全く!だって、決勝で僕らは負けてしまいましたからね。自分が選ばれるなんて全く考えていませんでしたし、決勝での敗戦というつらい結果に傷ついていました。受賞を聞いた時は、ひとつ良いことがあって良かったな、という気持ちでした」

──あなたのサッカー面での目標は何ですか?
「長期的な目標はプリメーラでプレーすることです。僕の夢ですね。でも、僕は常に短期的に物事を見るようにしています。今、考えていることは、代表チームと所属チームについてのことです」

──将来的にプレーしたいチームはありますか?
「今のところ、バレンシアでとても満足していますし、ここでキャリアを続けたいと思っています。クラブとの契約も延長したところです。ただ、他のクラブ──アトレティコとマドリーの2つです──が僕に興味を持ってくれたそうで、契約延長交渉は数回行う必要がありました。最終的にバレンシアは、彼ら以上に僕に賭けてくれました。僕自身もバレンシアにとても評価されていると感じることができました」

──他のクラブからのオファーに興味を持たなかったのですか?
「レアル・マドリーは興味を持ってくれたようですが、正式なオファーは無かったそうです。アトレティコからは熱心にオファーが届いたこともあり、僕たちも真剣に考えました。家族や友人たちからは"バレンシアを出るべきだ"と言われましたが、僕はバレンシアを自分の家のように感じているので、バレンシアが良い契約を提示してくれる限りは、僕はバレンシアとの契約を続けると思います」

──新しい契約期間はいつまでですか?
「3年延長しました。フベニールの1年目までです」

──あなたの性格を3つの言葉で表してください。
「勤労、謙虚、野心」

──あなたの長所を教えてください。
「自分自身を信じることです。試合中、自分が行う全てのプレーに自信を持っています。僕が何かをする場合、それは絶対に上手くやれると確信しているからです」

──では、改善点は?
「試合のいくつかの局面でまだ自分を完全にコントロールできない場面があります。例えば、目の前でシュートを打たれた時に、顔をそらしてしまう事もまだ多いです。それは改善しなくてはいけません」

──目標としている選手は誰ですか?
「以前はカシージャスにずっと憧れていて、彼のプレーをたくさん見てました。でも彼は既に晩年に入ったので、今はテア・シュテーゲンを見て多くのことを学んでいます」

──テア・シュテーゲンを選んだ理由は?
「彼が他のGKと違う点は、他の人たちがしないことを彼がするところです」

──具体的に話せますか?
「例えば、GKは相手のシュートに対して届かないと感じた時、みんな動けなくなります。でも彼はそういう場面でも身を投げ出します。僕はそういう姿勢が違いを生むと思っています」

──あなたの一般的な一日の過ごし方を教えてください。
「7時15分に起きて、朝食を食べずに学校に行きます。8時~5時まで学校に通っていて、その間に昼食をとります。授業が終わったら、家に帰ります。6時15分までに練習場に行かないといけません。そして9時に練習が終わります。9時から夕食をとり始め、洗濯が終わったら翌日の服を用意して勉強してから寝ます」

──あなたの生活に最近変化があったそうですね。
「はい、両親がバレンシアに来てくれて、一緒に住めるようになりました。これからは故郷で過ごしていたような生活を送れると思います」

» アンドレス・セスペデス(プロフィール)

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