ハビ・テナとディエゴ・ピケラスがアトレティコ・マドリーに完全移籍
今季フベニールAでプレーした元スペインU-16代表MFハビ・テナ(17)と、今季カデーテAでプレーしたスペインU-16代表GKディエゴ・ピケラス(15)の2人のカンテラーノがアトレティコ・マドリーに完全移籍することになりました。

バレンシアアカデミーの中でも才能豊かな2人の選手がパテルナを去ることになりました。
身長190cm近い、左利きのピボーテであるテナは、昨年バレンシアと2026年までのプロ契約を結んだばかりの選手です。2016年、8歳の時にバレンシアに入団し、アカデミーの全てのカテゴリーでプレーしてきました。バラハ監督やコルベラン監督のトップチームでの練習にも参加したことがあります。
昨季から飛び級でプレーしていたこともあり、今季はフベニールAでレギュラーを獲得するかと思われていましたが、新加入のポル・トリゲロスからポジションを奪えず途中出場の役割のままシーズンを終えました。今季のDivision de Honorでの出場試合数は21試合を記録しましたが、スタメン出場したのはわずか7試合です。
そしてテナは自身の成長のため、より多くの出場時間を得られるクラブへの移籍を考えるようになりました。そこに猛烈な勢いでアプローチをしてきたのがアトレティコでした。
バレンシアはテナの移籍により移籍金25,000ユーロを得ることになりました。また、選手の経済的権利の30%と彼がトップチームに昇格した場合のインセンティブも保持しています。

9月に16歳になるピケラスはこの世代ではずば抜けた才能を持つGKです。2021年に12歳でバレンシアのカンテラに入団しました。
現在のスペインU-16代表でも文句なしのレギュラーであるピケラスは昨夏、バレンシアの複雑なGK事情を利用して、プレシーズンマッチではあるものの弱冠14歳でVCFメスタージャでプレーしたことでも知られています。
しかし、彼についてはバレンシアはそれほど慌てる必要はありませんでした。現在のパテルナにはスペインU-20代表のビセント・アブリル(20)、U-19代表のラウール・ヒメネス(19)と優秀な若いGKが2人控えており、トップチームまでの道のりが"詰まっている"状態だったためです。そしてピケラスもこの状況をよく認識しており、よりプロの舞台が近くなる他クラブへの移籍を考えるようになりました。
そしてピケラスに関心を寄せたクラブもアトレティコでした。早くからコルチョネロスとの接触が報じられ、シーズン終了前に移籍が決定的となったため、ビセンテ・アンポスタ監督は今季終盤は第2GKのルベン・フロレンシオに出場機会を与えました。
ピケラスの場合、16歳未満でまだバレンシアとプロ契約を結んでいなかったため、アトレティコは移籍金を支払わずに獲得することができました。バレンシアは育成保証金のみを手にします。
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