第23節:レガネス戦を終えてコルベラン監督のコメント(2025/2/9)
レガネス戦後のコルベラン監督の公式会見です。国王杯敗退のショックを引きずることなくホームでしっかり勝点3を得たことについて、チーム全員の貢献に満足していると語りました。
──試合総括
「今日は特定の選手を取り上げて褒めることは難しいかもしれません。何故なら、今日の私たちにとって重要なのはただ一つの結果であり、それを得るためにチームの全員がピッチでやるべきことをやったからです。
その中で具体的に名前を挙げてほしい、ということであれば、トップチームでの初ゴールを決めたモスケラと、非常に重要な追加点を決めたディアカビでしょうか。特にディアカビが決めた瞬間、彼にはスタンドから大きな拍手が送られました。メスタージャのファンが彼のこれまでの苦しみを理解し、チームに戻るためにどれだけ努力したかを知っているからこそのスタンディングオベーションだったと思います。
彼らのゴールも評価していますが、私はそれ以外のチームの全員を評価しています。例えばリオハは昨日胃腸炎を患っていましたが、今日はフル出場しました。ハビ・ゲラも最後まで走り、素晴らしい努力を見せてくれました。そして...やはり名前を挙げていくのは難しいですね。今日プレーした選手で取り上げなくて良い選手はいません。このまま全員について話さなければいけなくなります」
──ホーム3連勝
「今日の勝利で私たちが正しい道を歩んでいることを証明できました。まだやるべきことはたくさんありますが、今の順位と、痛い敗北を喫した直後の試合であること、そしてこの試合の重要性を踏まえると、今日のチームの反応には本当に満足しています。明日からまた、次の試合の準備を進めていきます」
──チームの課題
「私たちが改善し続けなければならない唯一のことは試合の最後の数分で相手にシュートチャンスを許してしまったことです。ただ、バルセロナと似たアプローチ──最終ラインを多くの要素で攻撃し、私たちの圧力を止めて選手を外側につり出す──をとってきた相手に対して、私が求めていた成熟度で対応できたことは良かったと思います」
──国王杯敗退直後の試合
「今日の結果には満足していますが、バルサ戦のことは決して忘れることはできません。二度とあのようなことにならないよう、私たちは全力を尽くすつもりです。そしてあのような試合の後でもメスタージャに来てくれた46,000人には感謝の思いでいっぱいです。彼らの思いに応えたい。この気持ちを私は最終節まで忘れることはないでしょう」
──国王杯でローテーションを活用して大敗したこと
「木曜日は重要な国王杯の試合でした。私はこのクラブの偉大さを知っています。クラブのショーケースにはいくつものトロフィーが並んでおり、そこに新たなトロフィーを飾る機会を失ったわけですから、皆さんのフラストレーションは理解しています。私たちもそのフラストレーションを感じています。ただ、私たちには目標と優先順位があります。最も優先すべきは今日のレガネス戦であり、この試合にエネルギーを持って臨むことが不可欠でした。加えて木曜の試合では、セルタ戦で不快感を感じながら試合を終えた数人の選手たちからメディカル的なリスクを避ける必要がありました。私たちバレンシアで働く全員がこのクラブの偉大さを知っています。だからこそ、あの敗北は決して忘れることはないでしょう」
──メスタージャの重要性
「私たちの巻き返しはまだ始まったばかりですが、正しいと信じた道を歩けるように戦ってきました。メスタージャとチームの間で意思疎通ができれば、ここに来るあらゆるチームがバレンシアに勝つことは難しくなるでしょう。先日のバルサ戦の後でこのようなことは言いにくいですが、これは非常に明確な現実です。チームにはメスタージャが必要であり、メスタージャは今日のようにチームが全力を尽くすことを求めています」
──残留に向けてやるべきこと
「残り15試合、戦い続けるだけです。状況が楽観的になっても戦い続けますし、状況が難しくなっても戦い続けます。他に私たちにできることはありません。これがこの"大逆転マラソン"の目標です。ここからの道のりには、まるで全てが可能のように見える瞬間と、より困難に見える瞬間があると思います。私たちはその両方をどのように乗り越えていくかを知っておかなければなりません」
──システムの変更
「自分たちがどう感じるかということだけではなく、相手がどう感じるかということも重要です。5バックでプレーすることは、必ずしも守備的になるとは限りません。同様に4バックでプレーすることが攻撃的ではない場合もあります。例えば相手がCBを3枚配置する場合、FWを2人にするとプレッシングは難しくなりますが、3トップにするとプレスの基準が定まりやすくなります。チームがレーンを使ってプレーし、サイドバックとウイングの間に選手を配置し、4人のライン、つまり相手のサイドラインの中間にポジションをとる場合、サイドバックで対応してDFラインにストレスを与えながら非常にアグレッシブにならざるを得ない時もあれば、サイドバックがつり出されないようにウイングで応戦して守らざるを得ない場合もあります。私たちはこの分析を行い、これらの側面をアプローチを決定する際に重視しています。ライバルチームはそれぞれ特定のアクション、チャレンジ、システムを持っており、私たちの原則──守備時は強固かつアグレッシブに、攻撃時は優位を作ってダメージを与えられるように──に沿ってプレーしようとすると、このような場面が起こりやすくなるためです」
──可変式右サイドバックを務めあげたルイス・リオハ
「彼が左でも右でも、ウイングでもサイドバックでもプレーできることは、彼のような選手の価値、成熟度、献身性、適応力を物語っています。私が彼のポジションを変えると決めた時も、彼からは一度も質問をされたことがありません。むしろ成熟した態度で、役割を遂行することへの責任感、多大な献身、大きな帰属意識を感じました。彼は私たちにとって非常に重要な選手であり、この試合でもそのまま非常に重要な選手であり続けました。具体的には、右サイドで逆足でプレーしていたにもかかわらず、非常にたくさんの動きを作り出しました。最初のゴールに繋がったアクションも、2点目のゴールに繋がったアクションも彼のキックです」
──リーガデビューとなったイバン・ハイメ
「ピッチの内側でセカンドトップとしても、MFの前で10番としても、そして左サイドでも右サイドでも快適にプレーできる多才な選手です。リオハが今そうしているように、状況や必要性に応じてチームでのプレーに適応できる多才さを持つことはもちろん重要ですが、私が彼に期待しているのは成熟したい・成長したい・貢献したいという欲求です。なぜなら、それこそが彼が最高のパフォーマンスを発揮するために最も重要なことだからです」
──欠場したフルキエの代わりにマックス・アーロンズを起用しなかった理由
「彼はこれからもチームに貢献してくれる選手です。他のリーグや海外から来た選手は常に適応に時間がかかるものです。私にとって重要なことは彼が強いメンタリティーを持っているということです。彼は前のチームで長い間フル出場していませんでしたが、バルサ戦で出場したおかげで、ここに来る前よりもチームを助ける準備が出来ています。彼が今後も成長し続けることを確信しています。また、彼が出場するかどうかは、フルキエがプレーするかどうかだけではなく、チームのアプローチにも大きく関係しています。フルキエが回復したらアーロンズはプレーしない、ということはありません」