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第5節:アトレティコ戦を控えてバラハ監督の公式会見(2024/9/13)

アトレティコ戦前の公式会見にバラハ監督が出席しました。予想通り、試合のことよりもラファ・ミルに関する質問が続けられる事態となりましたが、バラハ監督は言葉を選びながら丁寧に説明しました。

第5節:アトレティコ戦を控えてバラハ監督の公式会見(2024/9/13)

──ラファ・ミルの状況について
「物事を説明することは重要です。私たちのファンは何が起こったのか、そして起きてほしくないことが起こってしまった状況下で、私たちがどのような行動をしてきたかを知る必要があります。

状況は大きく分けて2パートあります。1つはラファのことが起こり、クラブがどのような決定を下すべきか判断しなければならなかった時期です。それはクラブの決定であり、私は関与できない、関与すべきではないことです。何故なら私の使命はスポーツの部分であり、彼を復帰させることはクラブが決定しました。

そして、もう1つが彼が復帰してからです。私は、彼が経験した状況を分析し、それがどのような結果をもたらすかを評価する必要があります。

私たちは考え抜いた結果、彼を2試合欠場させることを決めました。そして今週、彼はチームとは別で練習を行いましたが、来週にはチームに戻る予定です。スポーツ面での制裁となる2試合が終わったら、彼は一人の選手としてチームに加わることになるので、彼がプレーするかどうかは私が決めることになります。

この一連の流れの中で、誰もが納得するようなソロモン的な(賢明な)判断を下すことは非常に難しいことでした。しかし、私たちは常識に従って決断を下そうと努めてきました。

彼はまずチームに謝罪しました。そしてチームと話し合い、自分の行動が適切ではなかったことを認め、科せられた処分を受け入れると言いました。私は監督として、彼に限らず規律違反行為をすることは、健全なチームの状況に影響を与えると思っています。それと同時にこの一件は、人が間違いを犯す可能性があること、物事がうまくいかない日があること、そして間違いを悔いている者には二度目のチャンスを与えるべきであること、それらを理解するきっかけを私たちに与えてくれました」

──ペペルが代表でのインタビューでラファに対して厳しい言葉を述べたことについて
「それは簡単です。まず、ペペルは私たちのキャプテンのひとりであり、チーム内で発言権を持っているプレーヤーです。そして、彼の話したことはチーム全員が持つ感覚なので、私は彼の意見に100%同意します。

私たちは多くの人を代表するエスクードを胸に付けています。だからこそ、このようなことを許すことはできません。そのことを踏まえたうえでチームは、彼の力が必要になるかもしれないことを理解し、彼の謝罪を受け入れ、チームの一人に戻れる可能性を彼に与えました。

今回の一連の流れにおいて、少なくとも私の中に大きな失望があることははっきりしています。FWの補強候補には様々な選手が居ましたが、攻撃面でチームに成果をもたらしてくれるのはラファだと判断したのは私でしたし、彼にもそう伝えてきました。

彼がこの経験を通して、今在籍しているクラブで自分がどの立場にいるかを知り、そこで物事をうまくやることがどれほど重要であるか、その価値を正しく理解し、学び、役立ててくれることを願っています。少なくとも私がここにいる間に。

これが私の状況認識です。しかし、彼に信頼を取り戻すためのチャンスを与えなければならないとも思っています」

──アンドレ・アウメイダの状態はいかがですか?
「プレシーズンの間は、何も問題ありませんでした。彼は良い状態で、先日背中に違和感を訴えましたが、昨季の背中のケガとは関係のない一時的なものだと考えています。試合前日となる明日、彼の状態を見て、試合に出られるかどうかを判断しましょう。そして、もし状態が良くないようであれば、彼のポジションを埋める別の解決策を探さなくてはなりません。このチームは、今の私たちのような離脱者が居たり、難しい状況にある時に、解決策を探し出さなければならないチームです。私たちはこのような状況を確実に解決できるように努めなければなりません」

──アトレティコ・マドリーとの試合がどうなると予想しますか?
「非常に難しい試合になると予想しています。アトレティコはあらゆる点で強力なチームであり、ボールを持っていない時もプレー強度が高く、非常に速いプレーをし、最後の数メートルでの推進力を持っており、フィニッシュの質も高いです。私たちが彼らから勝点を得るためには、自分たちの最高のレベルに到達し、完璧な試合をしなければなりません。それを目指して今週私たちは練習に取り組んできました。彼らはパターンを繰り返すチームなので、それに対抗しなければなりません。一方で、試合中の多くの局面で自分たちの仕事で狙い通りの展開を作れれば、私たちの可能性も広がるでしょう」

──フラン・ペレスは間に合いそうですか?
「フランは良い状態です。非常にポジティブな回復を見せています。今週、彼はほぼ全てのメニューを私たちと一緒にこなしましたが、彼の回復を確実なものにするために、もう少し時間をかけるつもりです」

──FWが足りていませんが、カンテラから誰を連れていくつもりですか?
「ワーレン(・マドリガル)が代表チームから帰ってきて、今日の練習で私たちに合流しました。明日、誰がマドリードに行くかが分かるでしょう」

──いろいろなことがあり、チームも最下位です。ロッカールームの雰囲気はいかがですか?
「今の私たちのように良いスタートを切れなかった時、選手やチームの自信が低下するリスクがあります。困難な時期には、より近い関係を築き、周囲の雑音ではなく自分たちの出来ることに集中し、自分たちが十分に争えるチームであることを認識することが重要です。そのように生きるためにはどうすれば良いかを知る必要があります。私たちは逆風を変えて、良い方向に向かっていくように努力しなければなりません。言い訳を探すのではなく、仕事について考え、これまでの流れを変えることができると信じています」

──結果はどの程度意識していますか?
「間違いなく結果は重要です。これまでの試合を振り返ればチームはもっと良い順位でも良いと思います。これまでの4試合で最高の試合(ビジャレアル戦)をした後だとなおさらです。私たちは最下位というプレッシャーに対処する方法を知らなければなりません。プレッシャーに負けず、全力で争い、最高のレベルを発揮したいと思います」

──若いチームに起きた事件ですが、これからチームをどのようにハンドリングしますか?
「今回の(ラファの)出来事により、私たちの周囲やファンはこのチームがプロフェッショナルではないと考えるかもしれません。でも私は間違いを犯した選手が居るからといって、残りの選手たちが、あるいはこのチーム全体がプロフェッショナルではないなどとは絶対に考えません。このチームと私の選手たちのプロフェッショナリズムが疑問視されることにとてもうんざりしています。

もし同じことが起きた時は、ラファの時と同様に私たちは対処します。ただ、私たちが置かれているスポーツ面の状況、バレンシアのシャツを着ることの意味、ファンや仕事に対して持たなければならない敬意、そういったことを知っている選手たちがプロフェッショナリズムを忘れているとは考えたくありません。このチームがまるでコンセントに差し込まれていないかのように話されていますが、私はそんなことを信じません」

──代表ウイークは新戦力の適応に役立ちましたか?戦力を増やすことが出来たでしょうか?
「毎日、彼らはコンセプトやメカニズムを吸収しています。彼らがいち早く適応し、できるだけ早く試合に出て、チームに貢献してくれることを願っています。3人ともとても良い雰囲気を持っています」

──バレネチェアはスタメン出場できる状態ですか?
「良く働いています。ここに来て2週間ですが、私たちが何を望んでいるかを既に理解しているので、いつでも出場できると思います」

──ダニ・ゴメスの状態はいかがですか?
「私たちに興味深いものを与えてくれる選手です。とても良い状態で何の問題もありません。先週の練習で鼻骨を骨折しましたが、練習では何の不自由もなく、試合に出場することもできる状態です」

──今夏、ハビ・ゲラに起きたことを考えるとこの試合は彼に取って特別な試合になるでしょうか?
「もし私がハビで、バレンシアでプレーしていたら、メトロポリターノだけでなく全ての試合が大きなモチベーションを持つ特別な試合になるでしょう。彼は自分のプレーを強化しなければならないこと、より継続的でなければならないこと、自分自身のプレーにもっと多くのものを要求しなければならないことを理解しています。これまでと同様にチームの重要な選手になってもらうために、彼にその責任を引き受けてもらう。これが私たちがやっていることです」

──ラファはメスタージャでブーイングを受ける可能性があります。どう対処するつもりですか?
「何が起こるか全くわかりません。明らかなことは、私たちにとって最も重要なことは性別を問わず、人を尊重することです。身体的なものも性的なものも、いかなる種類の攻撃にも私は完全に反対します。しかし、その一方で、私たちが関与できないレベルで司法が進んでいることも確かです。現時点では裁判官がどんな判断をするか全く分かりません。ラファはこの個人的な事情に対応しなければなりませんが、私たちは、彼が敬意を払われる人間であると感じられるようサポートしていきたいと思っています」

──ラファの件に対する説明はクラブの広報担当の仕事だと思いませんか?
「クラブはこの状況下で適切な措置を講じました。そして私は今、そのプロセスがどのようなもので、スポーツ的な決断がどのようなものかを説明するのは私の役目です。私は、この説明を誰かのために、あるいは誰かの代わりにやっているのかなんて考えることはありません。自然に話しただけでは理解してくれる人と理解できない人がいるからこそ、説明しなければいけないと思い、そうしています。先ほども言いましたが、全ての人が納得できる答えはないことを想定しなければなりません」

──司法の判断次第で、ラファ・ミルにさらに厳しい結果がもたらされる可能性はあるのでしょうか?
「仮定について話すつもりはありません。私は司法手続きを尊重しますが、まだ何が起こるかわかりません。プロセスを尊重していきながら、起きたことについて決断を下していきます。このテーマについて私がやるべきことは終えました。今はスポーツ面で自分のやるべきことに集中しています」

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