9月2日夜、ラファ・ミルが性的暴行容疑により逮捕されたというニュースが一斉に報じられました。

※注：性的暴行に関する記述があります。

土曜のビジャレアル戦後、バレンシア市内の有名なナイトクラブでラファと知り合ったという21歳女性からの供述を受けてラファは逮捕されました。彼の友人1名もこの事件に関連して逮捕されています。

ラファ・ミルとその友人2人がナイトクラブで知り合った2人の女性を自宅に来るように口説きました。そしてベテラ（バレンシア市内から20km程の高級住宅地）にあるラファの自宅で事件が起きたようです。

SUPERDEPORTEの報道によると、ラファは女性のうち1名（25歳／Aさん）と合意の上で性行為に及んだようです。訴状によると、もう1名の女性（21歳／Bさん）をプールに落として、プール内で彼女の体に触ったとのことで、これが最初の性的暴行容疑となりました。

ラファはプールから出た後、被害者の女性を無理やり浴室に連れ込み、そこで性的暴行に及んだとのこと。彼女の叫び声を聞いたAさんがラファを止めに入り、ラファを非難した後その部屋から出ました。この時にラファの友人1名がBさんを殴って唇を負傷させたことで、友人は暴行容疑での逮捕となっています。

そして、怒ったラファたちは女性2人に着替える時間を与えず、半裸の状態で家から追い出しました。そのため、2人に対して屈辱的な扱いをしたという容疑も訴状に加えられています。

近所の住人が半裸の女性2人を見つけ、ベテラ警察に通報しました。この時、通報を受けてラファの自宅に駆けつけた警察官はラファや女性たちの話を聞きましたが、女性2人は信じてもらえないことを恐れて何も語りませんでした。

警察が帰った後、Bさんは父親に連絡して迎えに来てもらいました。自宅に戻る途中にBさんは父親に何があったかを話し、その話を聞いた父親は彼女をすぐにバレンシアのラ・フェ病院に連れていきました。そして日曜の朝、性的暴行事件としてのプロトコルが発動しました。

被害者2名は関連する告訴状を提出しています。ラファは現在バレンシア市内の治安警察本部に拘留されており、今日9月4日水曜にバレンシア市内のリリア法廷で証言します。

治安警察は逮捕から72時間以内に法廷に連れていきます。法廷で裁判官はラファの陳述を取り、仮釈放か予防拘禁かの判断を行います。ラファには国外逃亡、証拠隠滅、再犯の恐れがないことからおそらく仮釈放となるでしょう。

クラブは、この一件を受けて以下の通り公式声明を出しています。

「ラファ・ミルの逮捕に関する報道について、クラブは選手が逮捕されたという事実を確認しております。詳細が不明のため、現時点では司法が必要とする全ての要求に協力するとしか言えません」

バラハ監督はビジャレアル戦後にチームに2日間（日曜・月曜）の休みを与えました。9月3日火曜日の練習から活動再開でしたが、拘留されているラファは練習に参加していません。

クラブは今後、ラファの処遇に関して決断を下さなければなりません。スペインサッカーにおける最近の事例に則ると、有罪判決が下されるまではクラブも決定的な決断を下さない、ということになりそうです。

判決が出るまでには数週間、場合によっては数か月かかる場合もあります。また、被害者への接近禁止命令や出国禁止命令などの追加措置が加えられる可能性もあります。