VCFメスタージャのビセンテ・エスケルド(24)との1年残っていた契約を解除したことが公式発表されました。

エスケルドは2013年に14歳でバレンシアに入団。ハビ・グラシア監督がバレンシアを率いていた2019年11月、リーガ第15節：ビジャレアル戦でトップチームデビューを果たしました。

トップチーム正式昇格が期待された選手のひとりでしたが、2021年のプレシーズンでボルダラス監督を納得させられず、カステジョンにレンタル移籍。レンタル先でもクラブが期待した結果を残せなかったことから、復帰した昨シーズンもトップチームに入ることが出来ませんでした。

昨夏もクラブはエスケルドの放出に動きましたが、オファーが届かず残留することに。トップチームに居場所がなかったため、VCFメスタージャの登録となりました。しかし、チームには既に選手が揃っていたため、ほとんど出番がないまま冬の移籍マーケットを迎えます。

この冬の移籍でもエスケルドにはオファーが届きませんでした。しかし、攻撃的MFのレギュラーだったペドロ・アレマンがオランダのスパルタに完全移籍。ポルトガル人MFチアゴ・リベイロもレンタル契約を終了してクラブを去ったことで、VCFメスタージャはMFの層が突然薄くなりました。また、ウーゴ・ゴンサレスとディエゴ・ロペスがケガで長期離脱したことでウインガーも不足することになりました。

ここでアングーロ監督はエスケルドのポリヴァレント性に賭け、レギュラーに抜擢します。リーグ前半戦は5試合出場：うちスタメン1試合のみの出場でしたが、第17節からは昇格プレーオフまで攻撃的MFとウインガーとして20試合連続でスタメン出場。第20～23節の4試合で4ゴールを記録するなど、若いチームの昇格プレーオフ進出を後押ししました。

しかし、エスケルドのバレンシアでのキャリアはここで終わることになりました。

クラブはRFEF1部リーグへの昇格を逃した今季のVCFメスタージャについてチーム予算（人件費）を減らす決断を下しました。そのためチームの約半分はフベニールAからの昇格選手となり、現在24歳の"高給取り"のエスケルドは再び放出対象となりました。

8月末になり、クラブは今夏獲得したマルコ・カムスを登録するためにチームの人件費に"空き"を作らねばならない状況にありました。最終的にクラブはエスケルドへのオファーを待つのを諦め、契約解除に踏み切りました。エスケルドは残り契約分の給与32万ユーロを受け取ってクラブを去ることになりました。

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ビセンテ・エスケルド (プロフィール)