サム・カスティジェホ(28)がイタリア・セリエAのサッスオーロに1年間のレンタル移籍をすることになりました。25万ユーロでの買取オプション付きです。

カスティジェホは昨夏、ガットゥーゾ監督のラブコールを受けてACミランとの契約を解除し、3年契約でバレンシアにやって来ました。

シーズン序盤は右ウイングのレギュラーとして活躍し、今年の1月に手首を骨折してからも、負傷を抱えたままプレーを続けてチームを支えてきましたが、チームの急降下と共に自身も調子を落としていきました。

バラハ監督就任後はスタメンから外れる試合も増え、シーズン終盤にはディエゴ・ロペスにポジションを奪われる形に。そして今季は構想外を告げられてしまいました。

カスティジェホにはサウジアラビアからのオファーもありましたが、本人が移籍を拒否。8月に入っても他にオファーが届かないことから、クラブは契約解除に動き始めました。

契約解除にあたりカスティジェホは、ミランからバレンシアに来る際に自身の給与を下げて来たことを引き合いに出し、バレンシアに対して契約年数分の給与に加えて給与を下げた分の補償として約100万ユーロの支払いを求めました。

クラブはこの補償分の支払いを当然拒否。そのまま1か月間どちらも譲らない状態で日にちが過ぎていきました。

移籍期限最終日になり、アラベスとサッスオーロがカスティジェホのレンタルでの獲得に名乗りを上げました。その中でクラブは、彼の給与を一部負担するという条件を出したサッスオーロを交渉先に選び、即日合意に至りました。バレンシアは彼の給与のうち100万ユーロ超を支払うことになりますが、2年の契約が残っていた彼との契約解除の際に支払う金額を考慮すれば、これは非常に良い条件であると言えます。

カスティジェホはサッスオーロでラチッチとチームメイトになります。

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サム・カスティジェホ (プロフィール)