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ペペル獲得決定、交渉の経緯

レバンテから元スペインU-21代表MF"ペペル"ことホセ・ルイス・ガルシア(24)を完全移籍で獲得しました。5年契約で契約解除金は1億ユーロになります。

ペペル獲得決定、交渉の経緯

移籍金はレバンテが彼に設定していた契約解除金満額となる500万ユーロで、バレンシアはこれを300万と200万で2回に分けて支払う予定です。当初、レバンテのキコ・カタラン会長は分割支払いを拒否し、「分割の場合は600万ユーロを請求する」とバレンシアを牽制しました。そのため、バレンシアはペペルの将来の移籍金の一部を支払うという条件を付けてレバンテを納得させました。

ペペルはアリカンテ県デニア市出身のバレンシアーノで、13歳の時にレバンテの下部組織に入団しました。エルクレスやポルトガルリーグのトンデラ、ヴィトーリアなどにレンタル移籍をして経験を積んだ後、2021/22シーズンにレバンテのトップチームに昇格しました。スペインとポルトガルのトップリーグで92試合出場しています。また、昨年6月にレバンテと異例の10年という長期契約を結んだことでも話題になりました。


最初にレバンテとの交渉が報じられてから約10日間。バレンシアは最初に300万ユーロのオファーを提示しましたが、レバンテが500万ユーロを要求したため決裂。バレンシアは時間をかけて提示額を上げていきましたが、契約解除金満額を求めるレバンテを納得させることはできませんでした。

しかし木曜日にバレンシアが500万ユーロを提示したことで交渉が加速。契約解除金が提示され、ペペルがバレンシア移籍を望んだため、レバンテも移籍を受け入れるしかありませんでした。オプション条項などの詳細を詰めて、金曜には3者間合意となり、ペペルはバレンシアとの契約書にサインしました。その後、バレンシアのメディアチームによる撮影をし、土曜日にバレンシアのメディカルチェックをパスしたことで公式発表となりました。

バレンシアが交渉を加速させたのには2つの理由があります。1つ目はペペルをレバンテのプレシーズンに参加させないためです。既にバレンシアへの移籍希望が公然となっているペペルがレバンテのシャツを着てトレーニングに参加することは彼にとっても、レバンテにとっても、レバンテのファンにとっても不快な思いをさせる要因になり得る状況でした。もう1つの理由がベティスの獲得レース参戦です。ベティスがウィリアム・カルバーリョの売却を成立させ次第、レバンテにペペル獲得のオファーを出すという報道が出ました。レバンテとしてもファンの感情を大きく逆撫でする市内のライバルチームへの移籍より、アンダルシアのチームからのオファーを選ぶと考えたバレンシアは、オファーの提示額をレバンテの要求額に届かせました。

ペペルは昨日、自身のSNSにてレバンテのスタッフ、従業員、ファンへのお別れと謝罪のメッセージを残しました。しかし、そこにキコ・カタラン会長に充てたメッセージはありませんでした。6月28日にキコ・カタラン会長が行った記者会見での言葉にペペルが怒っているためではないかとPlaza Deportivaでは報じられています。

キコ・カタラン会長は11月末を持って会長職を去るという内容の会見を6月28日に行いました。その中で、ペペルとレバンテの10年契約の中に「プリメーラ昇格を逃した場合に契約解除金を500万ユーロに減額する」という条項を含んでいること、そして昇格を逃して収入を必要としていたレバンテがペペルをマーケットに出していたことを忘れたかのように、バレンシアへの移籍の責任を全てペペルに擦り付けたことに、ペペルは怒りを感じていました。また、同じ会見の中でキコ・カタラン会長が涙ながらにペペルの母親について言及したことも彼を不快にさせたことのひとつでした。

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