ベティス戦を終えてバラハ監督のコメント(2023/06/04)
ベティス戦後のバラハ監督の公式会見です。サポートを続けてくれたファンへの感謝の言葉を述べた後、自身の将来については今は考えられないと話しました。
──ファンの存在
「プリメーラ残留の一番の立役者はファンです。クラブのスポーツレベルが困難な状況にあることを理解し、私たちを後押ししてくれました。ファンが私たちを信じてサポートし続けてくれたから、私たちは自信を持てました。彼らの愛情とサポートはチームにとって不可欠であり、それなしで残留することは不可能に近かったでしょう。バレンシアは多くのことを求められるクラブであり、残留できたからと言ってそれを喜んでいてはいけませんが、私たちが直面した困難とチームのダイナミクスを考えると、プリメーラに留まれたことは、ファンがこの3ヶ月半の間に私たちに与えてくれた愛情への恩返しになるのではないかと思います」
──メスタージャ
「私たちがバレンシアに来た時からキーポイントとなるのはメスタージャであることは明らかであり、ホームで競争力を持ち、得点を重ね、勝利することが、残留に向けて最低限必要とされる要素でした。メスタージャこそが私たちが頼りにしてきたものであり、ファンがチームをサポートし、困難な状況の中で成長する自信を与えてくれました」
──カンテラーノの活躍
「今日もディエゴ(・ロペス)が同点ゴールで貢献してくれました。若い選手たちの貢献は超越的であり、エネルギー、大胆さ、新鮮さ、バレンシアを助けたいという思いをチームに注ぎ込み、私たちを押し上げてくれました」
──自身の将来
「私は今、完全に精魂尽きた状態です。選手たちが自らを信じてプレーするために全てのエネルギーを使い果たしました。あらゆる意味で残酷な経験でした。バレンシアは私が愛するクラブです。バレンシアを率いるという夢はかなえることが出来ました。話さなければならないことは話しますが、私たちが経験した全ての感情を消化するために、数日間完全に休んでから考えようと思います」
──今季を振り返って
「残留を決めたので、冷静に今季の反省をする必要があります。なぜバレンシアほどのクラブが第38節まで残留のために戦っているのか、その原因を探し、分析し、何故こんなにも悪いシーズンになったのか自己批判をしなければなりません。私たちが今季経験したことは、多くのことを変えなければならないということを認識するための教訓として役立つはずです。これまで通りの強豪クラブに戻れるようメンタリティを変えなければなりません。私たちの後ろにいる全てのファンと共に、シーズン最初の1分から最後の1分まで、選手たちはもちろんクラブ、ドクター、用具係に至るまで、全員がこのクラブが何を意味するものなのかを理解し、最大限の力とメンタリティで戦えるようにしなければなりません」
──自身の仕事を振り返って
「今はただ、残留できたということだけを考えています。他のことを評価するつもりはありません。先ほども言ったように、この非常に困難だった3ヶ月半、プレッシャーと責任という抱えていた荷物から解放され、数日間休む必要があるからです。私たちは今、一緒に居てくれた人たち、家族、子供、兄弟、パートナー...困難に直面した時に耐えてくれた人たち、この困難な状況で励ましてくれた全てのバレンシアニスタのことを思い出します。2~3日休んで考え、あらゆる状況について評価するつもりです」
──多くのことを変えなければならないということについて
「どの程度かは言えませんが、メンタリティや願望など物事を変えなければならないことは明らかです。私が言ったことは来季のチャンピオンズリーグ出場圏を目指すという意味ではなく、成長の過程でバレンシアに相応しく、バレンシアが持つべき道、プラン、プロジェクトを持つことです。バレンシアには100年の歴史があり、バレンシアニスタはそれに値するものです」
──ユヌス・ムサの退場
「相手のプレーを止めようとしたアクションであり、レッドカードになってほしくなかったのですが、VARで見た限りでは危険で議論の余地がないレッドカードに値するものでした。残り時間が10分ほどありましたが、ベティスが相手なので最後まで苦しまなければならないことも、私たちがどのようにプレーすれば良いかも、勝点を得るために冷静にならなければいけないことも分かっていました」
──試合中の他会場の様子について
「世話役のダビド・ランヘルが、ネガティブなことであろうとポジティブなことであろうと、チームの気分やパフォーマンスに影響を与えないように、それについて話すことを禁じていました。他会場の試合が終わったタイミングで残留が決まったことをダビドから聴き、彼は私たちに落ち着くように指示しました。ただ、私たちはその情報がチームに影響を与えることがあってはいけないと思ったので、ピッチ上の選手たちには伝えませんでした」
──これがバレンシアでの最後の会見になる可能性について
「お別れを言う前に、この目標達成したことを、私たちを信じてくれたバレンシアニスタ全員に捧げたいと思います。カルロス(・マルチェナ)とはここに来て以来、状況を逆転できる力がこのチームにはあると盲目的に信じてきました。選手たちにも捧げたいですし、私たちを信じられなかったり、疑っていたり、私たちにその能力がないと思っていた人たちにも捧げます。バレンシアが来季プリメーラで戦うことを楽しんでください」