クラブはママルダシュヴィリと現行の2024年までの契約を2027年まで延長することで合意に至ったようです。

今季の活躍でバレンシアに買取オプションを行使させることに成功したママルダシュヴィリですが、契約解除金が"わずか"2000万ユーロに設定されていることもあり、既にマンチェスター・ユナイテッドなどのメガクラブが彼に関心を寄せているという報道が出ています。

そんな中、来季の正GKにこのジョージア代表GKを据えたいバレンシアは、彼が"逃げる"のを防ぐために、今年の5月から既に契約延長交渉を始めていました。具体的には彼のパフォーマンスに見合った給与の提示と、契約解除金の増額です。

ママルダシュヴィリ本人がバレンシアでのキャリア継続を希望したこともあり、交渉はスムーズに進みました。そして2027年までの契約延長、契約解除金を1億ユーロに設定することで合意に至りました。

しかし、現時点でママルダシュヴィリはまだ新たな契約書にサインすることが出来ません。そのため公式発表することもできません。その理由はFFP（ファイナンシャル・フェア・プレー）です。

今回の契約延長でこれまで破格の安値であったジョージア代表GKの給与は大幅に増額されることになります。しかし、既にFFPの制限で上限に達しているバレンシアは、選手を売って彼の給与増額分の枠を確保しない限り、この契約を締結することが出来ません。

また、バレンシアは6月30日までに選手の売却で3000万ユーロの収入を得なければならない状況にあると報じられています。ガットゥーゾ監督は「選手売却の必要性をピーター・リムから聞いていない」と発言していますが、欧州カップ戦出場を逃したバレンシアが、速やかに資金を必要としていることは誰の目にも明らかです。

バレンシアにとって幸いなことは、ママルダシュヴィリ本人が今回の合意に満足しており、時期が来るまで契約書のサインを待ち続ける意志があるということです。