バスク人GKウナイ・エチェバリア(24)をフリートランスファーで獲得しました。1年契約でVCFメスタージャの登録となります。

アトレティックのカンテラ育ちのエチェバリアは、2016/17シーズンにビルバオ・アトレティック(アトレティックB)でシニアデビュー。2部Bリーグで4シーズンプレーした経験を持つ"ベテラン"GKです。昨季アトレティックを離れてグラナダに加入。Bチームでプレーしつつトップチームの第3GKも務めましたが、ある騒動を起こしたため、1年で解雇されました。

その騒動は約1ヶ月前のことになります。昨季のグラナダのヨーロッパリーグ出場を祝うチーム内の食事会でエチェバリアが、アルツァス事件(※)で有罪判決を受けた人たちを支援する内容のシャツを着用しました。そして、その時の写真が出回ったことで論争が起こり、これを問題視したグラナダの地方自治体からチームに公的に苦情が入ることになりました。そしてグラナダは「公共の場で政治的スローガンを掲げない、というクラブ規則に従わなかったため」として彼を解雇しました。エチェバリアは解雇が不適切であるとして労働裁判所に訴えていたようですが、解雇処分は妥当であるという判決が出たことから、彼は無所属の選手となりました。

今回、バレンシアが彼を獲得したことで、バレンシアに対してSNS上で不快感を示している人たちが居ることは確かです。そしておそらく彼は、残りのキャリアを通じてこのテーマから逃れることはできないでしょう。

※アルツァス事件
レアル・ソシエダの日本公式ペーニャ「Reala Nippon」さんがSNSで説明されていますので、ご紹介します。
Reala Nippon Twitterより
Reala Nippon Facebookより(解説付)