ゴンサロ・ゲデス獲得決定
昨季レンタルでバレンシアに加入していたパリSG所属のポルトガル代表MFゴンサロ・ゲデス(21)を完全移籍で獲得しました。移籍金はクラブ100年の歴史上最高額となる4000万ユーロ。加えて、インセンティブが最大1000万ユーロ加わるとのことです。
これで、長期に亘ったバレンシアのゲデス獲得交渉も決着の時を迎えました。今回の移籍は完全なものであり、パリSGによる買い戻しオプションなどは付いていません。
エスパニョール戦を観戦したオーナーのピーター・リムは昨日、アニル・マーシー、マテウ・アレマニーと共にプライベートジェットでコルシカ島に飛び、ジョルジュ・メンデスと、パリSGのナーセル・アル=ヘライフィー会長と会談しました。
パリSGはワールドカップ終了後に、ゲデスの価格を6000万ユーロに設定していました。バレンシアのオファー額は4000万ユーロと大きな開きがありましたが、ゲデス本人がバレンシア移籍を希望していたこともあり、交渉は継続されました。最終的にバレンシアの粘り強い交渉により、パリSGが減額を受け入れる形となりました。
この交渉の中で最初にバレンシアにとっての妥結案となったのは「強制買い取りオプション付のレンタル移籍、将来の移籍金の一部の支払い」という条件でした。しかし、今夏の完全移籍にこだわったバレンシアは、さらにパリSGとの交渉を続け、27日の夕方に合意に至りました。
減額でのオファーを受け入れる代わりに、パリSG側は数年間有効となる買い戻しオプションを条件に加えたがっていましたが、バレンシア側はその要求を拒否しました。続いてパリSGは、将来の移籍金の何割かの支払いという経済的権利をつけようとしました。現時点でこの件については公式に確認されていませんが、プラサ・デポルティーバの報道によると、これもバレンシアは拒否したものと思われます。そして減額要求の代替案として様々な条件のインセンティブ契約が付けられました。これによりゲデスの移籍金は最大で5000万ユーロに達する可能性があります。
ゲデスは今日の午後2時頃にバレンシアに到着する予定です。そこでバレンシアとの5年契約に正式にサインを交わすことになるでしょう。背番号も彼のために残されていた7番を付けることが決定しています。早ければ週末のバレンシアダービーで、昨季5ゴール11アシストを決めたウインガーのプレーを楽しむことが出来るかもしれません。
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ゴンサロ・ゲデス(プロフィール)