さよならカンセロ
今季イタリア・セリエAのインテル・ミラノにレンタル移籍していたジョアン・カンセロ(24)のユヴェントスへの完全移籍が公式発表されました。5年契約で、移籍金はクラブ歴代3位の高額となる4040万ユーロとなります。
26日火曜日の23時にトリノに到着したカンセロは、翌27日の午前にユヴェントスのメディカルチェックを受け、無事通過。正式サインに至りました。
昨季のカンセロは、初めてのセリエAの舞台で難しいスタートを切ったものの、シーズン途中からレギュラーに定着。最終的にはルチアーノ・スパレッティにとって欠かせない存在となり、インテルの来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得に貢献しました。
インテルはこのポルトガル人プレーヤーについて買取オプションを保持しており、そのオプション行使を望んでいましたが、インテルが設定されていた移籍金4000万ユーロの支払いを拒否し、バレンシアに対し減額を要求してきたことから、本オプション契約は破談となっていました。そこで、カンセロ獲得に名乗りを上げたのがユヴェントスです。
しかし、ユヴェントスとの交渉も簡単なものではありませんでした。当初ユヴェントスはバレンシアにカンセロを強制買取オプション付のレンタル移籍で獲得したいというオファーを提示。しかし、早急に現金を必要としているバレンシアはこのオファーを拒否しました。
次のユヴェントスのオファーは2000万ユーロ+クロアチア代表FWマルコ・ピアツァというものでしたが、バレンシアはこちらも拒否。金銭のみでのオファー以外受け付けない旨を、トリノのクラブに伝えます。
その後ユヴェントスは3500万ユーロ、3800万ユーロと提示金額を上げてきましたが、4000万ユーロ以上というバレンシアの提示条件に根負けし、今回の合意となりました。
ユヴェントスは右サイドを強化できる選手としてカンセロを選びました。右サイドバックや右ウイングとしてアッレグリ監督が採用する4-3-3システム、3-5-2システムのどちらでも良いパフォーマンスを出来る選手として期待されています。
関連記事
ジョアン・カンセロ(プロフィール)