ナチョ・ヒルのラス・パルマスへのレンタル移籍が公式発表されました。レンタル期間は今季終了時までで、買い取りオプションなどはついていません。

ラス・パルマスでの入団会見でナチョ・ヒルは、次のように語っています。

「順位表を見ると非常に厳しい位置に居るのは事実です。でも、チームはパコ・ヘメスの到着とハードワークのおかげで驚異的な速度で改善を続けていますし、チーム全員が残留という目標を達成することを強く意識していると思います」

「新たなチームメイトたちはすごく暖かく僕を迎えてくれました。監督やチームメイトたちと話してみて、僕も残留は達成可能な目標だと信じる事が出来ました。僕個人にとっても大きな挑戦になると思います」

「バレンシアからラス・パルマスまでの移動で多少の疲れはありますが、プレーする準備は出来ています。勝点3を獲るためにワンダ・メトロポリターノ(アトレティコ・マドリーの本拠地)に向かうつもりです」

数日前より、ナチョ・ヒルとナチョ・ビダルの2人のカンテラーノは今冬のマーケットでレンタル移籍に出されるのでは、と複数のメディアで報じられていました。しかし、それらの記事にはレンタル放出の条件として「バレンシアがジョアン・カンセロを獲得した場合に」という文言も付帯されていました。

今季インテル・ミラノにレンタルに出されているカンセロを取り戻す事は、数か月前からのクラブの念願のひとつでもありました。しかし、インテルのスパレッティ監督がカンセロを出さないと明言したこと、そしてそれを受けたマルセリーノ監督も「カンセロ復帰の可能性はほぼ無くなった」とコメントしたことで、この条件を達成する事は困難になったと言えます。

それにもかかわらず、クラブがナチョ・ヒルを放出に動いたということは、カンセロに替わる新戦力獲得の目途が付いたからと考えることもできます。バレンシアは昨夏に続いて再び、マンチェスター・ユナイテッドとの契約が今季いっぱいで切れるファン・マタの獲得に動いているとも報じられています。