さよならゾトコ
VCFメスタージャのウクライナU-21代表DFイヴァン・ゾトコ(21)がクラブとの契約を解除し、同じ2部Bリーグのエルチェと2年契約を結んだことが発表されました。エルチェにとってはこの冬3人目の補強選手となります。
負傷者が相次いでいる今季のVCFメスタージャのDFの中心としてここまでリーグ戦14試合に出場していたゾトコが、このタイミングで退団となった理由は、クラブと彼の契約条件が大きく影響しています。
今季開幕前にクラブとの契約を2019年まで延長したゾトコの契約には「今季の公式戦15試合以上に出場したら給与大幅アップ」という条項がありました。開幕時はペネフ前監督がゾトコを重用していたこともあり、この条項は大きな問題とならないはずでしたが、今月末で18歳になるウーゴ・ギジャモンの驚異的な成長が状況を一変させました。
クラブは11月にギジャモンをVCFメスタージャ昇格させ、ゾトコではなくこの若いカンテラーノに賭けるという方針を打ち出しました。そのため、規定の出場試合数にリーチがかかっていたゾトコにこのタイミングで退団の扉を開きました。
ゾトコの代理人を務めるアントニオ・ロペスは、バレンシアからの連絡を受け、即座にエルチェからのオファーを手にしました。そして、昨季VCFメスタージャでチームメイトだったチャーリー・イアンソン(元エルチェ)のアドバイスにより、ゾトコはエルチェ入団を決断したと語っています。
バレンシアは、最近のフリートランスファーでの選手放出の際に付ける「将来発生する移籍金の一部をバレンシアに支払う」という条項を、今回のゾトコのケースにも当てはめています。ゾトコがエルチェから他のクラブに移籍する際には、具体的なパーセンテージは公にはされていませんが、バレンシアはいくらかのお金を手にすることになります。