ホセ・ルイス・ガヤの状況は再び移籍マーケットにおいて魅力的なものになってきています。このカンテラーノは今季、最高の状態を取り戻し、メスタージャの左サイドで彼のデビューシーズンの爆発を思い出させるような活躍を見せています。

ガヤは現在クラブと2020年までの契約を結んでおり、彼自身もバレンシアに残りたいという意思を表明しています。しかし、2015年5月に結ばれた契約には「3年以内に新たな契約を提示すること、それが実施されない場合には5000万ユーロに設定されている契約解除金が3000万ユーロに下がること」という条項が含まれていることを今年5月にプラサ・デポルティーバが報じました。つまり、バレンシアがガヤを確実に手元に残すためには、今季中に彼の給与を改善するための新たなオファーを提示しなければなりません。

この条項は、半年間に亘る交渉の末合意に至った現行の契約延長時に、当時の彼の契約解除金1800万ユーロを支払うというレアル･マドリーからのオファーを断る代わりに、彼の代理人によって付帯されたものと言って良いでしょう。そしてこの条項の存在により、いくつかの欧州トップレベルのクラブが今季の彼のパフォーマンスを注視しているのです。

その中でも最も熱心な視線を送っているといわれているのがユヴェントスです。このイタリアの絶対王者は、来夏アサモアが契約満了で退団する左サイドバックのポジションにガヤを迎え入れ、アレックス・サンドロと競わせたいと考えています。

バレンシアがこのペドレゲル出身のカンテラーノと契約延長交渉を開始しない限り、彼のために3000万ユーロを払う意思がある他クラブからオファーが届くのを防ぐことは出来ないでしょう。ただ、バレンシアにとって3000万ユーロの収入は経済的観点から見ても非常に魅力的なものであることは間違いありません。既に今夏、ガヤのバックアッパーとして台頭したトニ・ラトと2021年まで契約延長したこともあり、バレンシアはガヤの売却に動き出す可能性もあります。