クラブは、現在FIFA U-17ワールドカップに出場中のFWフェラン・トーレス(17)を1月の冬の移籍マーケット開幕と同時にトップチームに昇格させることを決定しました。

これにより、現在のフェラン・トーレスの契約に盛り込まれている条項「契約期間内にトップチームに昇格した場合、契約を2020年まで延長し、契約解除金800万ユーロを2500万ユーロに増額すること」が有効となり、フェランは2020年までバレンシアの選手ということになります。

フェランはこれまでのキャリアの全てをバレンシアで過ごしてきた右のウイングを主戦場とするプレーヤーです。パテルナでも早くから頭角を現し、毎シーズン飛び級で1～2歳上の選手たちと共にプレーしてきました。

若干17歳ながら今季は、VCFメスタージャのレギュラーとして第6節までリーグ戦全試合に出場(第7節～代表招集のため招集外)しているフェランには、ここ1ヶ月でバルセロナやレアル・マドリーなどが強い関心を示していました。フェランの違約金がわずか800万ユーロ(これも17歳の選手としては十分な金額ですが)だったこともあり、バルセロナが違約金満額を支払って獲得に乗り出すという報道もありました。

しかし、"イスコ・ケース"の二の舞を避けたいバレンシアは、今回は素早くリアクションし、バルセロナの動きに対抗します。

新たなカンテラの至宝を守るべく、マテウ・アレマニーGMとマルセリーノ監督は緊急ミーティングを行い、このカンテラーノのトップチーム昇格を即日決定しました。この決定にはマルセリーノ監督が既にフェランを高く評価していたことも大きな影響があります。このアストゥリアス人監督は、フェランは国王杯で今季中にデビューさせる構想を既に持っていました。

マテウ・アレマニーはマルセリーノ監督の合意を得た後、すぐにピーター・リムの合意も取り付けました。フェランはU-17ワールドカップ終了後にトップチームの選手としてのライセンスにサインをする予定となっています。そして契約が有効となる1月以降はVCFメスタージャではプレーできなくなります。

またクラブは、フェランの代理人と更なる契約延長交渉を予定しているとの事です。この交渉が順調に進んだ場合、新たな契約は2020年を大幅に超え、契約解除金もさらに増額される事になるでしょう。

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フェラン・トーレス(プロフィール)