クラブはバレンシアのOBで元スペイン代表のビセンテ・ロドリゲス(34)を技術部門のスタッフの一員として迎え入れる事を発表しました。ガルシア・ピタルチSDの部下──前フランシスコ・ルフェテSDにとってのロベルト・アジャラ──という立場になります。

バレンシアのここ十数年──クラブ史上最も輝かしい時代──の歴史の中で、最もカリスマ的な選手のひとりであるビセンテは、2000年7月にバレンシアに加入しました。"ベニカラップのナイフ"と称された彼の加入とともにバレンシアは多くのタイトルを勝ち取るクラブへとなりました。加入初年度にUEFAチャンピオンズリーグ準優勝メンバーの一員となり、翌2001/02シーズンにリーガのタイトルを獲得。そして彼にとってのキャリアベストシーズンである2003/04シーズンにはドブレーテ(2冠)達成の中心選手となりました。2011年の契約満了までの11年間で、バレンシアのシャツを着て公式戦339試合に出場しています。

ビセンテ
「タイトルを獲得した選手たちが帰ってきて、若手選手たちにその経験を伝える事は重要です。バレンシアで重要な時間を過ごしてきた選手たちに賭けるというクラブの決断は、個人的には非常に良いと思います」

「今こうして我が家に帰ってくることができて、僕だけでなく家族も友人たちも同じくらい喜んでいます。このクラブではプレーヤーとして11年間過ごしましたが、今こうして再びクラブの役に立てることに大きな幸せを感じています。クラブのために最高の仕事をし、クラブをサポートしたいと強く思っています」

「今季はこれまで結果がついてきていないのは確かですが、今はすべてのバレンシアニスタに忍耐が求められる時期です。ファンの皆さんには冷静になること、そしてチームと共に居てくれることをお願いしたいと思います。僕はチームに勝利が訪れること、そしてチームがこれから上昇していくことを信じています」