バレンシア・カデテBが、2試合を残して2年連続のリーグ優勝を決めました。

パコ・クエンカ監督に率いられた今季のカデテBは27節を終えた時点で2位のドン・ボスコに勝点6差をつけていました。しかし今節ドン・ボスコが敗れ、バレンシアが勝利した事で勝点差は9となり、優勝が決定しました。チームのここまでの成績は26勝1分1敗の勝点79、107得点12失点と圧倒的なものです。

第3節のセラーノス戦で引き分け、2位に落ちたものの、翌第4節で首位に返り咲くと、その後はレバンテやドン・ボスコといったライバルチーム達にその座を明け渡す事はありませんでした。

2000年生まれの選手たちで構成された今季のカデテBは、夏にアルコジャーノからFWマルティン・ラペーニャを補強しました。ラペーニャについては、残念ながらシーズンの大半を負傷で失う事となりましたが、その他の新戦力セルヒオ・ビーボ、アントニオ・ガルシア、カルロス・ペレス、ボリスといった選手たちによって、昨季インファンチルリーグのタイトルを逃したチームの底上げに成功しました。

今季最も成長を遂げた選手はMFのフェラン・ガルシアでしょう。右サイドからチームの攻撃のエンジンとしての役割を果たし、自身でもチーム2位となる12ゴールを挙げました。またその活躍を評価され、4月からはMFホセ・パスクアルと共にカデテAに昇格しています(カデテAでは既に2000年生まれのDFウーゴ・ギジャモンが開幕から飛び級で昇格しプレーしています)。

そして、このチームのもう一人の中心選手はここまで29ゴールを決めて得点ランクのトップを走るFWモイセス・エボコです。このストライカーはチームのキャプテンを務めており、年々強いフィジカルを手に入れています。

そして先輩カンテラーノたちの活躍により今やバレンシアの代名詞ともなった左サイドが主戦場のダイヤモンドは、このカテゴリにも存在します。クエンカ監督が重用した左サイドバックのフラン・コルティーホと左サイドハーフのコケによるコンビは、チームが優勝するために大きな役割を果たしました。

これで今季のバレホアキン・ガルシア監督のインファンチルBは現在も熾烈な優勝争いを繰り広げていますが、ミゲル・アンヘル・アングーロが監督を務めるカデテAは、ルベン・バラハ監督のフベニールAに続いて今季のリーグ優勝を逃しています。