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トロピのインタビュー

先日、ヌーノ監督よりトップチームへの昇格が発表された"トロピ"ことカルロス・カルボネル。今季Bチームに昇格し、初めての2部Bリーグでピボーテのレギュラーをつかんだこの19歳のカンテラーノのインタビューがDiario de Mestallaで昨年末に行われていましたので、抜粋して翻訳します。

──こんにちは。何て呼べばいいかな。トロピ?カルロス?カルロス・トロピ?
「えっと、ここではトロピってニックネームで呼ばれる事が多いけど、フォーマルな場所ではカルロスって呼ばれるかな。小さい頃に母がトロピって呼び始めたんだ。何故かはわからない。サッカーをしている時はトロピって呼ばれる事に慣れているよ。珍しいニックネームだし、すごく自分らしさを感じてる」

──ユニフォームに君の名前を入れられる時が来たら、なんて入れるつもりなんだい?
「その時が来たら考えるよ。今は何も考えていないんだ」

──昨季プレーしたDivision de Honor Juvenilから今季は2部Bリーグへ戦いの舞台を移したわけだけど、どう?外から見てる印象では、何もかもが違う世界に見えるけど...
「その通りだね。Division de Honorでのイメージは全て頭から消さないといけない。このリーグで行われているサッカーと対戦相手はこれまで見てきたものとは全く違う種類のものだ。2部Bリーグに昇格した瞬間、本物のサッカーとは何かを知る事になる。これまでとは違って、このカテゴリからプロサッカーになるわけだからね。今までやってきたサッカーは、言うなれば準備段階だ」

──スペインのプロサッカーリーグの中でも2部Bリーグはまた特別な印象があるね。このリーグはとにかくフィジカル的に強い試合が多い。
「全ての試合が異なったものだ。このリーグでは、あらゆるチームがあらゆるチームに勝つ事が出来る。あらゆるタイプのサプライズがあるかもしれないね。試合を支配してないチームにも勝つためのオプションが沢山ある。試合を通じてチャンスを作れなかったチームが、最後に1点決めて相手を唖然とさせる事も出来るんだ」

──それでも君や、君たちの世代の選手たちは上手に適応しているように見える。
「それは僕たちがシーズンの最初から、このリーグの特性を頭に叩き込んできたからかもしれないね。そう指導してくれたコーチングスタッフの仕事に感謝してるよ。おかげで開幕から試合のテンポに適応できた。僕らがお互いをよく理解し合っている事も大きいだろうね。チームメイトの何人かとは、これまでの人生のほぼ全てを一緒に過ごしてきたわけだから。加えて、このリーグを既に知っているチームメイトたちも僕らを助けてくれる。上手く適応出来るための土壌が出来ていたんだ」

──開幕当初はスタメンに入れていなかったけど、わずか2ヶ月でレギュラーに名を連ねるようになったね。
「レギュラーになったとは言えないけど...チームの戦力として見てもらえてるとは言ってもいいかもしれないね」

──君は守備的MFだけど、プレーを見ているとただボールを奪うだけの選手ではない事がよくわかる。戦術的にチームを動かし、ボールを配給するための能力も備えている。そして中盤でコンビを組むのはザヒボだ。
「小さい頃から、ナチョ・ヒル、フェルナンド・カノ、ナンド・ガルシアらと一緒にプレーしてきた。彼らと一緒にやっていくために、常に攻撃にも参加しなければならなかったんだ。今季から6番のポジションより8番のポジションでプレーする事が多くなった。僕がサッカーを続けていくうえで将来きっと役に立つだろうし、歓迎すべき事だ。今は8番に求められる全てを得ようと努力しているよ」

──小さい頃に手本にしていた選手、もしくは現在手本にしている選手は居る?
「バレンシアに入団してからずっと、自分と同じポジションのアルベルダのプレーをずっと見てきた。ピッチの内外問わず、彼の振る舞いの全てが僕の基準となっているんだ。本当に多くの面で彼の真似をしてきた。確実にサッカー界での僕の手本だね。今はメスタージャに行った全ての試合でハビ・フエゴを手本にしているよ。あらゆる問題を解決する彼のピッチでの知性を自分も備えたくてね」

──君はこれまでの全てのカテゴリでキャプテンを務めてきたね。
「うん、カデテの時にチームメイト達が僕をキャプテンに選んだんだ。それから4~5年キャプテンを務めてきた。個人的にはキャプテンという役割を快適に感じているよ。理由を言葉で説明するのは難しいけど...」

──生まれながらのリーダー気質なのかもしれないね。
「それはどうかわからないけど、チームを導き、チームメイトをサポートし、自分に責任を持つのは当然の事だと思ってるよ。ピッチの中でも外でもチームの団結を維持したいと思ってる」

──7歳の時にカンテラに入団したわけだけど、ルフェテが来てからのここ2年で、カンテラーノを取り巻く環境は変わったと思う?
「あらゆる面で良くサポートしてもらってるよ。僕らが今カンテラーノとして経験しているものは、これまでこのクラブには決して存在しないものだった。今は技術部門のスタッフは僕らを見つけたら必ず声をかけてくれるし、会長も僕らに興味を持って、試合を見に来てくれる。以前に比べてカンテラーノたちのモチベーションも上がっているはずだよ。加えてルフェテは僕らにトップチームでプレーするための可能性を広げてくれた。彼の仕事は僕らの環境を劇的に改善してくれたんだ」

──なるほど、トップチームへの昇格の可能性が広がったというのはカンテラーノにとって意味のある事だね。
「僕らのチームメイトだったガヤが既にトップチームに居る。その事実が証明していると思うよ」

──昨季、フベニールAで見事なレギュラーシーズンを過ごしたね。だからこそ、その後のナショナルシーズン(チャンピオンズカップと国王杯)は残念だった。何が起きたのだろう。
「僕には説明できない。あの時のエスパニョール戦(国王杯)を思い出してみても、僕らは非常に良い出来だったと思ってる。確かに負けてしまったけど、手応えはあった。ただ物事がその通りに進まなかったんだ。アルメリアで行われたラシン戦(チャンピオンズカップ)は酷い試合をしてしまった。大事な試合だったのに、シーズン最悪の試合になってしまったんだ。何故上手くいかなかったのかはわからない。不運?どうだろう。でもその敗戦が国王杯にわずかでも影響してしまった事は否定できないかもしれない」

──監督としてのルベン・バラハからは何を学んだ?
「ルベンや今のクーロのような世界最高レベルのサッカーを経験している監督に教われる事は僕らにとってこの上なく幸運な事だ。戦術的コンセプトやプレースタイルを教わるだけでなく、彼らのこれまでの経験を聴ける事で、サッカー選手としてより一歩前に行ける気がするんだ。ルベンと過ごした一年は、たぶん僕のこれまでのバレンシアでのキャリアで最も学んだ一年だった。自分のスタイルを発見し、自分がどうあるべきかを学ぶ事が出来たんだ。この事が今季2部Bリーグという難しい舞台でやっていくための大きな自信になっているのは間違いないね」

──サッカーから離れている時のトロピについて教えてもらえる?
「農業工学を学んでいるよ。練習後は大学に行ってるんだ。友人たちともよく過ごしている」

──農業工学は難しい道だね...
「うん、全部の科目を受ける事は難しいけど出来る限りは受けてるよ。当初予想してたよりすごく良い感じなんだ。試験が控えているから、とにかく猛勉強しているよ」

──最後にファンへのコメントをお願いしていい?
「ファンの皆さんのサポートに心から感謝しています。沢山のファンの方、特に悪い時に僕らを支えてくれた皆さんに僕たちの試合を見に来てもらえる事を願っています」

【元記事】
Tropi: "Lo que se vive ahora en la cantera no se ha vivido nunca" (Diario de Mestalla)

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