VCFメスタージャのプレシーズンが始まって数日が経過しました。バレンシアでは毎年この時期に世界中からVCFメスタージャでテスト生を受け入れていますが、今年はその中のひとりの日本人プレーヤーが注目を集めています。

彼の名前は小野悠斗。神奈川県出身の現在22歳の右利きのプレーヤーで、エンガンチェ(トップ下)と、そしてダイアゴナルなプレーをするための左サイドでのプレーを好むアタッカーです。

最初の数日間で彼はチームのスタッフに好印象を与えています。23日に行われたレバンテBとの練習試合でも彼は良いパフォーマンスを披露しました。また、ロッカールームでも既にメキシコでのキャリアの中で身に着けたスペイン語でジョークを飛ばし、チームへの適応に関しても問題ない事を証明しています。

この日本人プレーヤーは、横浜Fマリノスのユースを出た後、2010年に北中米の名門クラブのひとつであるメキシコのクルブ・ネカクサと契約し、U-20のチームに加入しました。その翌シーズンはメキシコ2部リーグのアトレティコ・セラヤでプレーし、シーズン8得点を記録しました。2013年1月から同じメキシコ2部のベラクルスに、そして昨季は2部のアトレティコ・サン・ルイスでプレーしました。メキシコでの4年間の経験を持って今、小野悠斗はクーロ・トーレス監督に自分のポテンシャルを見せるべく、トレーニングに励んでいます。

今夏VCFメスタージャでテストを受けているのは彼だけではありません。マラガのカンテラで育ったアンダルシア出身のエミリオ・クーボ(22)もそのひとりです。彼は左右両方のサイドバックとサイドハーフでプレーできるポリバレントなプレーヤーです。さらに水曜日のテストでは、偽9番の役割も務めました。

彼らの目標はこれまでにパテルナにテストを受けにきた全ての選手と同様に、バレンシアとの契約を勝ち取る事、そしてやがてはトップチームでのチャンスを得る事です。しかしそれは簡単な事ではありません。昨季はオランダ人MFのリオン・カークがテストに合格しVCFメスタージャの一員となりましたが、リーグ戦わずか8試合のみの出場に終わり、更なる契約を勝ち取る事は出来ませんでした。

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