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オタメンディの背番号30番

ニコ・オタメンディがバレンシアからのオファーを受ける際、彼が最初に行なった事は、クラブに特殊な要求を出す事でした。

背番号30番のシャツを着たい──このアルゼンチン人DFは、バレンシアの技術部門で働くロベルト・アジャラ(彼の獲得をクラブに進言し、彼と数ヵ月間にわたりコンタクトを取り続けた)にこの条件を提示しました。これが常に彼の頭にある事であり、移籍条件の中で大きなプライオリティを占める要求でした。

オタメンディをよく知っている人は次のように言います。

「彼は背中に30番を付けている時は自分がサッカー選手であると感じている。それ以外の番号の時、彼はオタメンディになれないんだ」

だからこそ、このアルゼンチン人DFはどこのクラブに行っても常に最初に尋ねるのです。30番を自分に与えてもらえるかと。

育成年代を過ごしてきたベレスでも、そしてその後に所属したポルトやアトレティコ・ミネイロでも彼はその番号を背負ってきました。しかしながら、彼のこの希望はここスペインでは、LFP(スペインプロリーグ機構)の規則に真っ向から抵触します。

イングランド、フランス、イタリア、ドイツ、ポルトガル...これらの国のリーグと違い、リーガ・エスパニョーラは欧州の主要リーグの中で唯一、国内のコンペティション(リーグ戦、国王杯)で25番以上の背番号の着用を認めていません。つまり、今日現在のLFPの規則ではオタメンディが彼の希望する番号を着用する事は不可能という事です。そしてこのLFPの規則が変更される事は恐らく無いでしょう。例外としては、昨季のフェデ・カルタビアやジャウメ・ドメネク、ホセ・ルイス・ガヤのように、Bチームから昇格した選手たちだけが25番より大きい数字の背番号を付ける事が出来ます。

アジャラはオタメンディとの最初の会話から、この規則を変える事が決して簡単ではないという事を理解していました。それでもアジャラはオタメンディに対して、彼の希望を叶えられるよう全力を尽くす事を約束しました。

バレンシアで希望の背番号を付けられないかもしれない、という不安は、長い間彼を悩ませています。30番は彼にとってラッキーナンバーであり、この事について彼は非常に繊細です。しかし一方で彼は、希望の番号を要求するに相応しい働きをすべく、他の選手たちに先駆けて活動を開始しています。

ブラジルW杯で予備登録メンバーに入りながら、23人の本登録メンバーに選ばれなかった事で彼は打ちのめされましたが、その時から彼はバレンシアでの成功に目標を切り替えました。そしてそれは、アルゼンチン代表監督のサベージャでさえ知らないオタメンディのハングリー精神が明らかになったきっかけとなりました。

バレンシアの新たなプレーヤーは、夏の休暇の間も自身の新たな職場での居場所を確保するためにフィットネストレーニングの専門家の指導下で、自主トレーニングを行ってきました。そしてドイツ合宿の間、彼が守備面におけるポテンシャルと積極性を証明しています。

先週行なわれた2つの練習試合では、何の制限も受けない事から彼は自分の"お守り"を背負ってプレーしました。この後に予定されている南米ツアーとエミレーツカップはもちろん、リーガの開幕まで彼はその番号と共にプレーを続ける事でしょう。

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