ピッツィ前監督のお別れ会見
先週水曜の公式発表により既にバレンシアの"元"監督となったファン・アントニオ・ピッツィのお別れ会見がバレンシア市内のホテルで行われました。
「バレンシアで共に過ごしたすべての人々、特にファンの皆さんとお別れをする事になりました。我々はクラブの決断が変わる事を期待しましたが、最終的に我々がこのチームで過ごす事は認められませんでした」
「我々はこの1か月間、耐え続けねばならない事に不快感を感じていました。クラブの決断に関係なく、我々は敬意とプロフェッショナリズム、自尊心を持っていました。私は第3者の発言について説明する事はできません。続投というクラブの決断が一転した事についてはそれを言った人に説明を求めてください」
「個人的にも経済的にも、このクラブに来るために多くの犠牲を払ってきました。サン・ロレンソの監督になった時も同じような経験をしましたが、そこではチームを成長させてリーグチャンピオンになりました。そして我々はここでも同じ事を実現できると信じていました。短い時間でしたが、チームにスタイルとアイデンティティを与え、チームとファンの絆を強める事が出来たと思っています。ヨーロッパリーグの出場権は得られませんでしたが、今季こそ目標を達成する自信はありましたし、コンスタントに欧州で戦えるチームを作り上げる自信もありました」
「クラブの決断には失望しましたが、それはアマデオ(サルボ会長)とルフェテに対するものではありません。現状は誰にとっても予想外の事でしたし、私は、彼ら自身が望んだ事よりも新しいオーナーの意向が優先された事は仕方のない事と思っています。ルフェテは自分にとっての監督は私である、と繰り返し言ってくれました。だからこそ彼のポストより上の立場から下された決定だと思っています」
「ここで私は多くのものを手にしました。世界最高峰のリーグで素晴らしい経験をする事ができたし、多くのファンから想像していた以上の愛情を受け、この街で本当に快適に過ごすことができました。そういった事は我々をより満たしてくれるものです」
「この半年間の自分の仕事に誇りを持っていますし、ここで働けた事に満足しています。既にクラブとの関係は終わり、我々は別の道を歩む事になりました。ですが、バレンシアに戻ってこられる可能性を自分から閉ざすことはありません。このチームを再び率いる事ができたらそれほど魅力的な事はないと思っています。難しい状況に置かれたチームを率いる覚悟はありましたし、ここに来た事を後悔した事はありません」