先日バルセロナへの移籍を直訴したマテューに対してクラブは、2500万ユーロの移籍金を設定するようです。これは現在マテューに設定されている契約解除金(違約金)2000万ユーロを超える金額となります。

バレンシアはマテューの移籍について出来る限りの経済的利益を上げる方法を模索しています。現時点でのバレンシアの計画は、移籍金2500万ユーロでこのフランス人DFの2017年までの契約を解除する事です。これにより設定された契約解除金2000万ユーロより多くの収入を得る事が出来ます。

そして、バレンシアのこの計画はバルセロナにとっても「利益」となります。バルセロナが設定された契約解除金でマテューを購入する場合、LFP(スペインプロリーグ機構)に契約解除金と所得税を支払わなければならないため、バルセロナの支払額は税込で3500万ユーロ近い金額になります。マテューは契約解除金と同額の移籍金2000万ユーロでの移籍交渉をルフェテに訴えましたが、マテューを急いで売る必要のないバレンシアは、バルセロナにLFPへの契約解除金を支払わせる措置を取るでしょう。

この計画は、昨夏レアル・ソシエダがアシエル・イジャラメンディをレアル・マドリーに移籍させる際に行なわれたオペレーションの模倣です。当初、レアル・ソシエダはイジャラメンディに設定された契約解除金と同額の移籍金3000万ユーロのオファーを拒否しました。しかし今回バレンシアが計画している方法により、最終的に両クラブにとってより多くの利益を得られる3800万ユーロで合意しました。

現時点でマテューの移籍交渉は始まっていませんが、バルセロナは既にCBを補強するために彼を選択しました。そしてバレンシアも選手自身の意思を確認しました。後はバルセロナがバレンシアの求める金額を支払う意思を見せればスムーズな交渉が行われる事でしょう。

関連記事
マテューがバルサ移籍を直訴