エルチェにレンタル中で先週末のリーグ戦でプリメーラ初ゴールを決めたU-21代表のカルレス・ヒルにエヴァートンが興味を持っているようです。

カルレス・ヒルはエルチェにレンタルされている2シーズンで、1部リーグ23試合、2部リーグ31試合、国王杯2試合と、十分な量の出場機会を得ています。この2年間の修行の成果をバレンシアのルフェテSDも高く評価しており、既に彼を来季のトップチームの一員として組み込む事を決めました。

しかしながら、このルフェテのプランが崩れる可能性があります。イングランドプレミアリーグのエヴァートンが、この21歳の若者に強い関心を抱いているためです。

カルレス・ヒルとバレンシアの契約は2016年まで残っていますが、エヴァートンにとって契約年数はもはや問題ではありません。バレンシアよりもはるかに強大な財力を持つこのイングランドのクラブは、カルレス・ヒルに設定されている違約金800万ユーロ満額をバレンシアに支払うつもりでいます。彼らにとってこの金額は"お手頃価格"と言えるでしょう。

「GLOVAL」プロジェクトを掲げ、カンテラ重視を明言しているアマデオ・サルボ会長とルフェテにとって、カルレス・ヒルの存在はファン・ベルナト、パコ・アルカセル、フェデ・カルタビアに続くクラブの宝石です。その宝石を手放さないためにサルボ会長は、2011年の夏にイスコを"二束三文"の金額で失った経験を踏まえて、今季プレシーズンのハイパフォーマンスで他クラブからの注目を集めたフェデ・カルタビアとの契約を開幕前に延長し、違約金を2000万ユーロに引き上げました。これは"イスコショック"の直後にクラブがパコ・アルカセルとファン・ベルナトの2人に設定した違約金と同額です。

そして今、クラブはカルレス・ヒルを手元に残すためにも、早急に彼に新たな契約を提示し、合意する必要があるでしょう。昨季の「2部リーグで最も飛躍した選手の一人」にも選ばれたカルレス・ヒルには、今季開幕前の時点で既にマンチェスター・シティとQPRからの関心が寄せられていました。しかしクラブは2012年の夏に彼と契約延長したばかりであったため、今季の契約改善に動く事ができませんでした。そして今、当時設定された"安すぎる違約金"に頭を悩ませる事になっています。