今季レンタル先のエルクレスでチームの中心として活躍したミチェル・エレーロですが、レバンテへの移籍が近づいているようです。

既にレバンテは、ミチェルの代理人マリオ・パーリ氏を通じて選手本人との合意を取っているそうで、後はクラブ間で合意に至れば移籍決定となるようです。しかしレバンテは、クラブの財政状況が他クラブ同様に良くない事もあり、このブルハショット出身のゲームメイカーを移籍金なしで獲得しようと試みているとの事。ミチェルとバレンシアの契約はあと一年残っていますが、その契約を解除するようバレンシアとミチェル側に働きかけているようです。

バレンシアとしてはこのオペレーションで移籍金を得たいところですが、ミチェルと同じポジションのビエラをラス・パルマスから獲得した事もあり、ペジェグリーノ監督がミチェルを自身の構想に加えていないと言われています。そのため、ミチェルの年俸分を浮かせるためにバレンシアが契約解除に踏み切る可能性はゼロではありません。

一方でレバンテのファン・イグナシオ・マルティネス監督は、今季2部リーグで38試合に出場し13ゴールを挙げたミチェルを高く評価しており、今季エルクレスの試合を何度かチェックする等、早くから補強候補としてミチェルの活躍に注目してきました。来季、クラブ史上初の欧州カップ戦に出場するチームの戦力の底上げを目指す中で、攻撃の中心選手であるMFバルケロの負担を軽減できる若い攻撃的MFとして、ミチェルはレバンテの求めるプロフィールに完璧に一致していると言えます。

この移籍が決定した場合、レバンテとミチェルの契約は2015年までの3年契約となるとみられています。