いつもの試合前日のエメリ監督の公式会見、今季限りでの退任が決まっている事もあり、メスタージャのVIPルームでのお別れ会見となりました。

この会見にはコーチングスタッフ、クラブの理事、ジョレンテ会長、数人の株主、ジョルディ・アルバ、リカルド・コスタ、フェグリ、エメリ監督の家族と私的な友人たちが集まりました。

エメリ監督
「皆さんに別れを告げると決めた時、ここに来た日の事を思い出しました。私は今、希望、喜び、満足の気持ちであふれています。私はこれまで、自分がどれだけの期間ここに居られるかとは考えた事はありませんでした。・・・そして今、私はバレンシアで自分が予想していた以上に長い時間を過ごしました。日々考え続け、バレンシアに全身全霊を捧げて毎日を生きてきた、とはっきりと言えます。

4年前、ロルカでファン・サンチェスと最初のミーティングを行いました。彼は"バレンシアをCLに出場するチームに戻したい"と私に話しました。その点からみると、この4年間のプロセスは成功であったと思います。最後の一歩、タイトルだけが欠けてしまいましたが、私はここでの4年間に満足しています。

チームのプロジェクトは4つの柱により達成されました。会長を筆頭としたクラブの職員、コーチングスタッフと選手たち、マスメディアの皆さん、最後にファンの皆さん、この全ての要素によって成し遂げられたのです。

まず、会長に特別大きな感謝の気持ちを伝えなければなりません。私はマヌエル・ジョレンテという人間から多くの事を学びました。率直に言って、私たちは激しく議論を交わした事もあります。しかしそれも、唯一にして絶対の目標"バレンシアの成功"のために行われている事を私たちは理解していました。そして貴方はこのラストシーズンも私の非常に近い場所に居てくれました。私も、プロとしてそしてひとりの人間として、貴方と共にありました。心から感謝しています。

そしてメディアの皆さん。皆さんはバレンシアのファンをひとつにするためにとても重要な存在です。監督として私は皆さんの声に気を配ってきました。あらゆるタイプの批判を受けましたが、それでも私は皆さんからも多くを学んだと思っています。

選手たちには消える事の無い感謝の気持ちでいっぱいです。彼らは人間であり、我々誰もがミスを犯すように、彼らもミスを犯します。しかし、責任を持ってふるまう事が、バレンシアが求められるレベルのチームであり続ける唯一の方法である事を彼らはよく理解していました。私はこの数年間でチームが成長し続けたと信じています。

最後にファンの皆さん。今から私も、ひとりの熱烈なバレンシアのファンになります。ファンはチームにとって必要な存在です。バレンシアのファンには、チームへの無条件のサポートを続けてほしいと願っています。私はこの数年間、ファンの皆さんに悲しみよりも喜びを多く届けてきたと自負しています。これからは私もひとりのファンとして、私の息子がバレンシアのゴールを祝福しているのを見た時のように、バレンシアのサッカーをより楽しむ事が出来るようになるでしょう。

私のここでのサイクルは既に閉じられました。国王杯でバルセロナに2-0で負けた時にそう感じました。クラブがペジェグリーノを招致した事は良い判断だと思います。必要があれば、私は彼を助けるつもりです。私の将来についてはまだ決まっているものはありません。ただ、恐らく国外に行く事になるでしょう。

この4年の間、沢山の困難がありました。しかし、それ以上に沢山の喜びがありました。毎朝起きて、バレンシアのような偉大なチームを指導するためにパテルナに向かう時が、私にとって幸せな瞬間でした。この4年間、誠実に働き、成功を収め、サイクルを完了して、このようにお別れを言える事は、私の人生において最も大きな喜びの一つです。私はこの4年間の仕事を誇りにここを去ります。皆さん今までどうもありがとう。アムン・バレンシア」

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ジョレンテ会長
「私もウナイ、君から多くの事を学びました。そして君と共に3シーズンで成功を収めました。君は本当に真摯に良く働いてくれました。君は本当に理解力のある人であり、決してクラブより個人の利益を優先するような事はありませんでした。どうもありがとう、ウナイ」

この後ジョレンテ会長からエメリ監督へ、金のバッジと、記念プレート、メスタージャのレプリカが贈られました。