2012年に入ってからのリーグ戦8試合で1勝しかしていない事もあり、エメリ監督の後任監督の話も出てきました。

現在も4位に勝点5差をつけて3位をキープしているエメリ監督のバレンシアですが、多くのファンは3位でシーズンを終えるだけでは満足していないようです。現にメスタージャでエメリ監督に対して多いなブーイングと共に白いハンカチが振られる光景が見られています。

ただ、シーズン途中での監督交代はありえないでしょう。クラブとしては、エメリ監督を解任する事で発生する違約金を避けたいという思いがあります。そして何より、3位を維持している状態で監督の解任に踏み切る事は決して簡単な事ではありません。

スーペルデポルテは、本日の一面トップで、4人の候補者を出して「既にクラブがエメリ監督の公認候補を探している」と報じています。その4人の候補者は、現エスパニョール監督のマウリシオ・ポチェッティーノ、現スペイン五輪代表監督でクラブOBのルイス・ミジャ、現フランス代表監督のローラン・ブラン、現マルセイユ監督でクラブOBのディディエ・デシャン。

ポチェッティーノはエスパニョールで良い成績を残していますが、現在契約が2014年まで残っています。また彼はウナイ・エメリのチームから7度の対戦で1勝しかあげられておらず、エメリ以上の監督能力という点では疑問符がつけられるかもしれません。ミジャについては、元バレンシアでジョレンテ会長ともお互いをよく知っている事から名前が挙がったものと思われますが、彼は監督としてのキャリアのほとんどを代表で過ごしており、クラブチームを率いた経験が乏しいという欠点があります。そして、ブランはフランスサッカー連盟がしっかり抱えており手放すつもりがない事、またデシャンは、バレンシアには手が出ない額の給与をマルセイユから受け取っている事からそれぞれ難しいとみられています。

確かな事は、クラブにはまだ判断するための時間が充分に残されている事です。チームはまだUELに勝ち残っており、より上を目指す事もできます。万が一の事態に備えてクラブが早めに動きを見せている事は確かでしょうが、ジョレンテ会長も語っている通り、「すべてはシーズン終了後」に決定されるでしょう。