バネガが公的にバレンシアへの残留希望を出した事を受けて、クラブもバネガを残留させる方向で動き始めました。

その動きの中でクラブは、バネガにチームに残るための条件を出しました。その条件が今季バネガの不調の原因となった私生活の乱れの改善です。

クラブは、エメリ監督の信用を取り戻すべく不節制な生活(ファーストフードの頻繁な摂取、夜遊びなど)を正すようバネガに指示し、バネガの代理人たちにも昼夜バネガの行動を監視するよう告げました。

これを受けて代理人のひとりでバネガの友人でもあるマルセロ・シモニアン氏が8月にバレンシア市内に引っ越してバネガと一緒に住むとの事。また、バネガの奥様と息子さんが2011年中はアルゼンチンで過ごす事を受けて、同じく代理人のひとりモノ・ロメロ氏がバネガのメンタル面のケアも行なっていくようです。

実はロメロ氏は2009/10シーズンもバネガの私生活の面倒を見ていたようです。そしてこのシーズンにバネガは大ブレイクしました。クラブとしてはこのシーズンの輝きを再び取り戻してもらうために来季も同じ環境を用意するという構想のようです。

しかしながら、これでバネガの移籍の可能性が完全に無くなったわけではありません。バネガにはプレミアリーグのいくつかのクラブと、イタリアのインテル、ナポリらが獲得に興味を示しており、特にインテルはスナイデルの後釜として獲得に熱心になっています。コパ・アメリカでの活躍次第では高い値段をつけてくる可能性も残されており、金額如何によってはクラブはオファーを断る事は出来ないでしょう。そしてそのための準備(パレホの獲得)もクラブは既に済ませています。