まだ3位になる可能性が充分にある今季のチームですが、エメリ監督はバレンシアで4シーズン目を過ごすのは難しいと感じているかもしれません。

その理由のひとつが来季に向けての補強です。これまでフェルナンドSDやジョレンテ会長は選手の補強について、エメリ監督の意見も聞きながら、進めてきました。しかし、この冬に進められている移籍交渉(ラミ、ガメイロ、ジエゴ・アウヴェス)についてはどうやらエメリ監督の意見・意向はまったく考慮されていないようなのです。

今のところ新監督候補の名前は上がっていません。しかし、この事実はクラブがエメリ監督を信頼していないという事に繋がります。まだまだ3位になる可能性があり、契約が半年残っているにも拘らず、エメリ監督が既に来季のバレンシアのプロジェクトから外されたと言えるかもしれません。

昨年5月に契約を延長した際に、クラブは「3位以上でシーズンを終えられれば契約を1年間自動延長」というオプションをつけました。そのため、今季3位以上でシーズンを終えた場合、エメリ監督が望めば契約は延長されます。しかし、ラミの獲得決定についても、ジエゴ・アウヴェスやガメイロへのオファーについても、「プレスから聞いて初めて知った」という状況で、契約の延長を望む監督は稀と言えます。

そして、今季チームが4位で終わったら、クラブ側は間違いなくエメリ監督との契約を終わらせるでしょう。その場合、エメリ監督の唯一の専属スタッフであるカルセドコーチもクラブを去ることになります(オチョトレーナやフィジコは監督とは別契約)。

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