シルバのお父さんのインタビュー
シルバのお父さんで元パテルナ練習場の管理責任者であるフェルナンド・ヒメネス氏のインタビューです。
イングランドでの生活はどうですか?
「おかげさまで、元気に過ごしているよ。我々2人とも新しい生活に満足している。天気は我々を満たしてくれる事が無いかもしれないが、クラブやファンが作り出す環境は最高だ」
イングランドのファンについて説明してもらえますか?
「スペインとイングランドのファンは概念から異なっているんだ。イングランドでは、誰もがサッカーとはスペクタクルなものだと理解している。ファンは試合終了まで声援を送ってくれるし、試合に負ける事があってもチームが必死に戦ったのであれば、彼らは拍手を送ってくれるんだ。ブーイングなどせずにね」
バレンシアに居た頃、あなたはパテルナ練習場の責任者でした。シティのために働くつもりはありますか?
「まさか!今は自分の人生を楽しんでいるよ」
あなたの息子さんのチームは全てが順調とは言いがたい。現在シティは4位で首位から離されています。
「だが、2位と勝点3差だ。シティは今良い状態とは言えないかもしれないが、悪い状態というわけでもない」
息子さんのチームメイトで驚かされた選手は居ますか?
「非常に興味深い若手が多い。テベスやアデバヨールほど有名では無いがね。私のお気に入りはコンパニー、ジョンソン、GKのハートだ」
ダビドはバレンシアではほぼスタメンでプレーしていましたが、ここではベンチスタートの時も少なくありません。
「それは当然の事だ。チームに合流してすぐに開幕戦でトットナム相手に90分プレーした。そしてすぐに代表チームと共にメキシコ、アルゼンチン遠征があった。その影響もあって9月中旬までわずかな練習しか出来ず、フィジカルも良い状態ではなかった。しかし良い状態を取り戻してきたことで、再度スターティングメンバーに復帰できた。そして今は毎試合のようにプレーしている」
バレンシアを懐かしむことはないですか?
「バレンシアで我々は、間違いなく友人たちと環境に恵まれ素晴らしい日々を過ごしていた。しかしダビドは、プロとして慣れ親しんだ街を離れる事は仕方の無い事だと理解している。だから今回の移籍で彼は、涙を流すような事はなかった。彼にとって最もつらかった時期は、周りに家族が居なかったカンテラの時だろう。だが、エイバルに行ってから彼は成長した。彼にとって重要な事は、今居る偉大なクラブでベストを出すという事だ」
何人かの人々はダビド・シルバがフィジカル重視のサッカーでは活躍できないのではないかと感じています。
「そう考える人は何も知らない人だ。プレミアリーグは非常に過酷なコンペティションだが、私の息子はそんなにやわじゃない。小さくても勤労であり、勇敢であり、頭で戦える選手だ。シティのファンは、彼が空中戦でボールを捕らえた時、そのジャンプ力の高さに驚いていた。だが、ダビドはいつでも皆に驚きを与えてきたんだよ」
息子さんが環境を変えるきっかけとなったのは何だったんでしょう?
「我々は皆、バレンシアの財政状況が、彼をクラブから締め出したという事を知っている。最初はマドリーとバルサが候補だったが、彼らが補強のターゲットを変えた事で、シティという選択肢が浮上してきた。だがそれは悪い選択ではなかったと思っている」
マドリーやバルサが手を引いた事はショックでしたか?
「いや、それもサッカーの一部だ。2年前に、ジョレンテ会長が移籍のドアを開いていたら、行き先はどちらかになっていただろう。だが今季、モウリーニョがマドリーに来た。彼は息子とは異なるタイプの選手を求めていた」
もし息子さんがバレンシアに残っていたら、どんな生活になっていたでしょうか?
「それはわからない。私も今バレンシアに居るわけではないのだから。だが、私がはっきり言えるのは、バレンシアの人々は彼を愛していたという事だ」
ダビドが再びバレンシアのユニフォームを着る事はあるのでしょうか?
「何故ないと言える?悪い事は何も無い。もしバレンシアが彼に興味を持ち、彼に電話をかけてきたら...何も問題は無いだろう。彼はバレンシアに良い思い出しかないのだから」
息子さんは試合を見るためにバレンシアに来ることはあるのでしょうか?
「当分は無いだろう。直行便もないしね。もし休みが取れたら...」
前のチームメイトたちと連絡は取っているんですよね?
「私が知っている限りだと、デアルベルトとは特別親しくしている。ただ他に仲が良かったビジャやアレクシス、マルチェナらは皆チームを出てしまったからね」