胸にバレンシアのエスクードをつけた選手たちと対戦するのに違和感はあった？
「ええ、違和感は確かに感じました。僕がずっと過ごしてきたクラブですし、僕が全てを捧げてきたクラブでしたから。でも今は、大きなプロジェクトと共に始まった僕の人生における新しいステージを楽しんでいますし、満足しています」

偉大なプレーヤーたちと共に薦める壮大なプロジェクトなんだよね？
「はい。この夏チームに加わった選手たちは皆ワールドクラスの選手たちです。今は僕ら全員ができるだけ早くチームに慣れるよう努力しています。あらゆる面でうまくいって、素晴らしいシーズンを過ごせるようにしたいですからね」

バレンシアと対戦してみてどんな気持ちが生まれた？
「最初は自分の友人や仲間が対面に立っている姿を見て、不思議な気持ちになりましたけど、試合が始まってからはそうは思わなくなりましたね。良い状態でリーグ開幕を迎えられるよう調整する必要もありましたし」

試合の前後でバレンシアの選手たちと話しをした？
「はい、もちろん。彼らにとってもこういう状況は滅多に無い事ですから。自分が長い間過ごしたチームの仲間に、違うユニフォームを着て会うなんて・・・でもこれがサッカーですからね」

バレンシア戦では短時間の出場だったけど、フィジカル面の調子はどう？
「悪くないですね。皆と一緒に練習したのはたったの5日間、午前と午後の練習だけなので、まだ完璧とは言えませんけど。でもすぐにトップフォームに戻れるよう頑張ります」

これからはたまにしか太陽を見られないね。
「ここに来てから、本当に数えるほどしか見てないですね。でも、この街の人たちは僕に愛情を持って接してくれます。それが生活していく上で最も大切なものです」

君のレセプションでのファンの反応は異例とも言えるものだった。
「はい、驚きました。ファンだけじゃなく、クラブの全ての人が僕を歓迎してくれたので、気持ちの面でもだいぶリラックスできました」

望まない退団者を何人も出した今のバレンシアはそれ以前に比べて弱くなってしまったのかな？
「いや、そうは思いません。チームのベースは元々良いものを持っていますし、数人の良い選手を補強したと思います。彼らがチームにフィットしてきたら、確実にバレンシアは偉大なチームとなるでしょうね」

でも、シティの方がバレンシアより強いって事には同意するよね？
「こういう準備のための試合は評価が難しいものです。僕らには素晴らしいチームがあり、彼らより先に得点を奪えた事で、余裕を持って戦えたんだと思います」

シティはどんどん選手を集めている。求められるものも必然的に高くなってくるよね。
「ええ。当然、そうなってくるでしょうね。僕らは素晴らしいチームと共に大きなプロジェクトを抱えています。チームの全員が良いシーズンを過ごし、タイトルを勝ち取りたいと願っています」

シティのロッカールームに違和感を感じる？
「いえ、それは大丈夫です。皆が僕に親切にしてくれるので。突然、環境が変わるわけですから、多少の戸惑いはあると思っていたんですが、実際は自分が予想してたよりも遥かに適応できてますし、皆に助けられています」

スター選手の集まりともいえるシティでの自分の役割、責任というのはもう意識してる？
「はい。サッカーの世界では年齢を重ねるごとにチームに与える影響も大きくなるものです。でもプレッシャーは感じていません。良いプレーをして、仲間からも信頼してもらえるようにならないとですね」

バレンシアを去る時、元のチームメイトの誰かに21番をつけるよう薦めたりした？
「いえ、してません。皆それぞれ好きな数字というのはあるでしょうから。僕にとって好きな数字ですし、クラブが僕にくれた時と同じように、それをつけた選手に素晴らしいキャリアを過ごしてもらいたいですね。そうなるよう祈ってます」

マルチェナが"シルバの移籍で得たお金がノウ･メスタージャの建設を終わらせる役割を果たしてくれる事を祈っている"と言っていた。君も同じ気持ち？
「はい。バレンシアの状況は非常に厳しいものです。僕と同じ理由でクラブを去った仲間たちも、ずっとクラブを助けようとしてきました。僕らがチームに居た頃はピッチ上のプレーで、そして今は移籍金という形で。うまくいけば、僕の移籍はクラブ再建の役に立てると思います」

セサルからは一言"イギリスにはスペイン料理を持っていった方がいいぞ"って言われたんだよね？
「ははは、そうですね(笑) 実はこの辺でスペイン料理のレストランを見つけて、5日間のうちもう2～3日は通ってます。でも他の食べ物も悪くないですよ。今は練習場でランチを食べてますけど、何の問題もないですから」

天候やその他の要素があるにも関わらず、世界王者の一員としてイングランドにやってきた。後悔はない？
「レセプションでも話した通り、予想してた以上に全ての面で順調です。世界王者になれた事には満足していますし、ここでもまた優勝という喜びを味わいたいと思っています」

バレンシアのファンに何かメッセージを送ってもらえるかな。
「僕がいつも話してきたとおり、僕はバレンシアの人々やクラブに感謝しています。僕はバレンシアで人生の一部を過ごし、選手としても人としても成長できましたし、沢山のものを皆さんから与えてもらいました。僕の心の中にいつもバレンシアは居ます。永遠に感謝の気持ちを忘れる事はありません」