バレンシアは2001年にホテレス・ラオ・ガリーガ(HLG社)との間に現在のメスタージャに隣接する土地にホテルを建設する契約を結んでいたようですが、その契約を一方的に破棄した事により、HLG社に1800万ユーロ支払う判決を下されました。

当時、会長を務めていたペドロ・コルテスと当時CEOを務めていたマヌエル・ジョレンテ現会長は、メスタージャに隣接する土地(アラゴーン大通り沿い)にホテル・パラウ・バレンシア(115部屋)を建設するための土地7000平方メートルを貸すという契約をHLG社との間に結んでいました。そして、賃料として1年あたり144万ペセタ(約90万ユーロ)を受け取っていたようです。

しかし、2004年にファン・ソレールが会長職に就任した際に、バレンシアが新スタジアムの建設計画をバレンシア市との間で進めたため、この契約は一方的に破棄される事になりました。HLG社はソレールに対し、この決定を見直すよう何度も求めましたが、ソレールが聴く耳を持たなかったため、2006年に仕方なく司法に持ち込みました。

この時、HLG社の方からバレンシアに対して、契約が破棄されるまでの賃料350万ユーロとホテルの建設費の一部を支払うという条件で示談にしよう、という提案がされたようですが、ソレールがこの支払いを拒否。そのためHLG社は契約を一方的に破棄したことに対する違約金、見込み利益の損失、それまでにかかったコスト・その他の保証合わせて1800万ユーロを求めてクラブを訴えました。そして4年経った今日、満額の1800万ユーロの支払いが命じられたというわけです。

バレンシアがこの判決に対して上告するかどうか、まだ発表されていません。