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フベニールA、フベニールB、カデーテAがリーグ優勝

バレンシアCFフベニールA、フベニールB、カデーテAの3チームが今季のリーグ優勝を決めました。このアカデミーの上位3カテゴリが揃ってリーグ優勝を果たしたのは、2009/2010シーズン以来15年ぶりのことです。

フベニールA、フベニールB、カデーテAがリーグ優勝

フベニールA

スペインのフベニール(U-17~U-19)リーグの最高峰、Division de Honor Juvenil (Gr.7)を戦うVCFフベニールAは、2年ぶりのリーグ優勝を果たしました。

このグループ7は、バレンシア州とムルシア州、カスティージャ・イ・ラマンチャ州のチームが所属していますが、リーグ最大のライバルはバレンシア州のビジャレアルとレバンテであり、毎年優勝争いを繰り広げています。また、エルチェも毎年上位に食い込んできます。

そんな中、今季のバレンシアは4試合を残して2位エルチェに勝点13差をつけてリーグ優勝を決めました。これは異例の速さであり、バレンシアがリーグで圧倒的な主役を演じたことを示しています。その中でもチームの顔となった選手がFWアイマール・ブラスケス(19)でしょう。

ラージョ、レアル・マドリー、ビジャレアルのカンテラを経て、2021年にバレンシアにやってきたアイマールは、昨季Division de Honor Juvenilデビューを果たし、18ゴールでグループ7のリーグ得点王となりました。今季はその得点力をさらに磨き上げ、第26節終了時点で23試合出場25ゴールという成績を収めており、2年連続でのグループ7得点王は決定的となっています。

リーグ最少の19失点と守備陣を支えてきたのはスペインU-19代表でもキャプテンマークを付けているGKラウール・ヒメネス(19)です。優秀なGKを排出し続けているバレンシアのアカデミーでも大きな期待のかかる一人です。

DFラインでは、CBのルベン・マルティネス(18)の台頭が目立ちました。元々ピボーテの選手だったルベンですが、パナチ、フォンタネと2人のCBが負傷で長期離脱したこともあり、CBで起用されるようになるとすぐにレギュラーを確保。ラウール・ヒメネスと共に強力な守備陣の中心となりました。

中盤ではCHルーカス・ヌニェス(19)がブレイクしました。ボールを持った時のテクニックとパスの精度に優れ、6番でも8番でもプレーできる彼は、トップチームのエンソ・バレネチェアと似たタイプの選手です。シーズン後半戦はVCFメスタージャに継続して招集されており、アングーロ監督の貴重なオプションとしてスタメン出場する機会も増えてきました。

フベニールB

Division de Honor JuvenilにフベニールAがいるため、毎年スペインのフベニール2部リーグ相当にあたるLiga Nacional Juvenil (Gr.8)に参戦しているフベニールBは、3試合を残して2年連続のリーグ優勝となりました。

このグループ8もフベニールAと同様に、リーグの強豪ライバルはビジャレアル・フベニールB、レバンテ・フベニールB、エルチェ・フベニールBとなります。Division de Honor JuvenilにAチームを送り込んでいない地元の強豪チーム──今季でいえばトレントやパタコナ──のフベニールAも難敵です。

昨季カデーテAでリーグ優勝を果たしたメンバーのほとんどが昇格した今季のフベニールBは、バレンシアのアカデミーでも屈指のタレント揃いと評判です。例年、17~18歳の選手が中心となるフベニールBですが、今季はほとんどのレギュラー選手が17歳の選手で構成されています。

その中でも、バレンシアでの2シーズン目を迎えた二人──レアル・ソシエダから引き抜いたCBウーゴ・フェルナンデス(17)、ヘタフェから引き抜いたOHビルチェス(17)や、リトアニアU-17代表FWタウカス(17)、CBエクトル・ミル(17)らがポジティブなシーズンを過ごしました。また、カデーテA登録であるOHマルク・マルティネス(16)、CBイケル・エレーラ(16)のスペインU-16代表に名を連ねる2人は、飛び級とは思えない存在感を見せて、既にこのチームでのポジションを獲得しています。

来季に向けて待たれるのは、このチームのキャプテンのひとりでもあるWGビクトル・ドゥラン(17)の復帰です。攻撃的MFとウイングの両方をハイレベルにこなすチームの中心選手ですが、開幕直前に負った膝の前十字靭帯断裂により、今季は1試合もプレーできていません。

カデーテA

カデーテ(U-15~U-16)のカテゴリーはクラブチームレベルでの全国選手権が無いため、バレンシア州のトップリーグLiga Autonómica Cadeteがトップリーグとなります。そして、バレンシアは2019年にカデーテBを廃止し、16歳の選手を中心に構成されるVCFカデーテAと15歳の選手を中心に校正されるフンダシオン・カデーテの2チームをこのトップリーグに送り込んでいます。

前述の2カテゴリーと同様にこのカテゴリーも、リーグ内のライバルはビジャレアル、レバンテ、エルチェらになります。ここに、カステジョンやアルボラヤのような州内の優れた育成組織を持つクラブが入ってきます。

その中でVCFカデーテAは、このリーグ3連覇を達成しました。今季はシーズン序盤からチームのキャプテンであるOHマルク・マルティネス(16)とCBイケル・エレーラ(16)がフベニールBに抜かれ、冬にエースストライカーのアマドゥ・コンテ(16)をイタリアのインテルに引き抜かれたにもかかわらず、5試合を残してリーグ優勝を果たしました。

チームで最も輝きを放ったのはモロッコU-17代表で先日アフリカU-17ネイションズカップを制覇したWGイスマイル・エル・アウド(16)です。今季ウエスカからやってきたこの若いアタッカーはバレンシアのアカデミーに即座に適応し、FWコンテよりもハイペースでゴールを重ね続けてリーグ戦21試合で22ゴールを記録しました。

14歳でVCFメスタージャのプレシーズンマッチでデビューしたGKディエゴ・ピケラス(15)も注目すべき選手の一人です。既に欧州のメガクラブからの関心が寄せられているこの身長180cm超のGKは、21試合に出場して13失点と失点率0.619という数字をたたき出しています。2ndGKのフロレンシオ(16)が12試合で13失点していることを考慮すると、相手選手にとってピケラスがどれだけ大きな壁となっているかが分かります。

攻撃陣でもうひとり、スイス国籍を持つWGサンティ・トマス(16)も2021年末にバーゼルからやってきたこの長髪がトレードマークのサンティは、純粋なウインガーでありながらエル・アウドに次ぐチーム2位の13ゴールを記録しています。

また、これまでのキャリアのほぼ全てをLBで過ごしながら、冬にFWにコンバートされてすぐにスペインU-16代表に選ばれたジェリー・イケチュク(16)も面白い選手です。

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