ティエリーが前十字靭帯断裂の重傷、代役獲得の条件
ヘタフェ戦で左ひざを負傷し、途中交代したティエリー(25)の検査結果は前十字靭帯断裂の重傷でした。全治8か月程度の見込みのため、今季中の復帰は絶望的です。
今季ここまで全11試合に出場、うちスタメン出場9試合と、バラハ監督にとって欠かせないピースの一つであったティエリーでしたが、この離脱によりバラハ監督の右サイドバックのオプションはフルキエとルボ・イランソの2人となります。
代役の獲得
ティエリーの代役の獲得についてですが、今季のバレンシアはトップチームの選手登録が24名であるため(ヘルマン・バレラはBチーム登録)、現時点でフリーの選手を一人加えることが出来ます。
またラ・リーガ規約の第77条では「選手が負傷で長期離脱する場合、その選手が負傷した日から30日間以内であれば、FFPの上限をその選手の給与の80%分引き上げ、その分を選手獲得に費やせる」となっています。
つまりクラブは、冬の移籍マーケットが開くのを待たずに、FFPの余裕を持ってフリーの選手を1人獲得することができるということです。また、クラブがティエリーを選手登録外とすれば、その分もう1人選手を加えることも可能です。
今季のバレンシアは、ラ・リーガが定めたFFPの上限7460万ユーロよりもピーター・リムが定めた予算上限の方が厳しかったため、FFP上限より少ないコストでチームを編成しています。その余裕分+ティエリーの給与の80%分が、現在クラブが使えるお金の枠となります。後はリムがどれだけの支出を許すかです。
フリーではない選手を獲得したい場合は、冬の移籍マーケットが開くのを待たなければなりません。しかし、その場合は負傷から30日以上が経過しているため、FFPの上限を上げることはできません。