オサスナ戦を終えてバラハ監督のコメント(2023/03/11)
オサスナ戦後のバラハ監督の公式会見です。選手たちの仕事、堅実な守備、メスタージャのサポートについて満足しているとコメントしました。また、繰り返される審判とVARの話題については改めて深入りしないことを強調しました。
──今日の試合を評価してください。
「オサスナと対戦するチームは、いつでも試合中に多くのものを要求されます。私たちは熱意を維持し、彼らに負けない強度を最後まで保ちました。そして、試合に勝つために不可欠な最後の数メートルで欠けていたものを今日は手にすることができました。
守備面ではチームは優れた仕事をしてきたと思います。でも私たちは決定的なゴールチャンスが来た時にそれを決めることを望んでいました。ゴールを決められたのは幸運でしたし、落ち着いて試合を締めるためのゴールチャンスも3~4回ありました。追加点は奪えませんでしたが、ファン、選手、私たちと一緒に苦しんでいる人と一緒に戦い、勝てたことを心から幸せに思います。
今日は私たちの背中に居る人たちの力を感じました。これは最初の日に話したように、私たちにとって絶対的に必要な要素です。メスタージャもプレーし、私たちを大いに助けてくれました。オサスナのような偉大なライバルとの非常に競争力を求められる試合でした。私たちは多くの局面でうまくやり、クリーンシートを記録できました」
──今日の審判団の仕事には満足していますか?不満がありますか?
「前節、審判団はPKの可能性を確認するためのモニターチェックに行きませんでした。あるいは行く必要がないと判断したのかもしれません。でも今日は確認しに行きました。審判団が解釈し、決定するものですから、私たちがこのテーマについてできることはありません。私たちはピッチで何をしたか、チームが何をしたか、ファンがどのように支えてくれたのか、そういった重要なことにエネルギーを費やしたいと思っています」
──今日はVARの介入が多い試合でした。VARについて意見はありますか?
「VARの仕組みはシンプルです。主審がアクションを見て笛を吹き、主審に見えない部分があった場合に、VARがアクションをチェックして主審に伝えます。今日は主審が2、3回モニターチェックに行きましたが、バルセロナ戦ではVARを担当した全ての人が主審に何も伝えませんでした。審判団はプレーを見て、できる限り公平にしようとしています。そしてそれは私たちが介入できることではありません。今日はPKであると主審に伝えた人が居て、前節はそう見えた人がいなかったということです。繰り返しになりますが、このテーマにエネルギーを費やすつもりはありません」
──就任以来、あなたはメスタージャのサポートが必要であると何度も強調しています。
「ネガティブなダイナミクスに居て、改善すべき点を見つけなければならない場合、メスタージャのように観客を自分たちの近くに置いて、後押ししてもらうことは非常に重要です。私たちはメスタージャに多くのファンを必要としています。チームが自信と決意を持ってプレーをするためにも、選手たちはメスタージャでプレーすることの意味を感じなければなりません。その観点から見て、どのように試合に向き合い、どのようにプレーし、状況が決定的になった時にどのように試合を終わらせるか、今日の私たちはその点をよく理解していたと思います」
──暫定ですが、降格圏を脱しました。
「一切考えていません。自分たちの道を行くのみです。今日は素晴らしい勝利を収め、それを楽しみ、喜んでいるファンを見ることができました。選手たちが勝利をファンに捧げ、その団結の中で競争を続けていけることを嬉しく思います」
──今日もあなたが望んだスエシア通りからのスタジアム入りが叶いませんでした。この点に不満を感じていますか?
「その問題に関しては大きな不満を感じています。スエシア通りから入らないという"贅沢"が許せません。チームバスが大砲のようにスタジアムに到着すること、チームを出迎えて声援を送るためにそこに集まったファン、そういったことを選手たちには見て、感じてもらう必要があります。それは私にとって非常に重要なことなのです。それが無かったため、試合が始まった時のファンは私たちが必要とする熱量を持っていませんでしたし、私たちは自らのプレーでファンを試合に参加させる必要がありました。ファンの出迎えと、それによって選手たちがより大きなモチベーションを持って試合に入れるように、この問題を解決する必要がありますし、解決に向けての調整をお願いしたいと思います。解決が可能な問題だと思っています」
──終盤の失点が減っています。改善の成果を実感していますか?
「試合を終わらせる必要がありました。自分たちのエリアでプレーさせないようなプレーを選択する必要がありました。PKで2-0にするチャンスもありましたし、リーノの決定機もありました。得点差が最小の時は常に、あらゆるアクションに引き分けになる可能性があると感じています。選手たちは本当に学びたいという欲求であふれており、細かなディテールまで競争が求められるこのような試合の締めくくり方を学び、実践したいと思っていました。そして私たちは強度の高いライバルに対してそれを実践し、完結しました。0-0の時間帯に焦ってナーバスになってもおかしくありません。そんな中、チームは最後の時間帯で勝つチャンスを得るという成長を見せてくれました」
──ウーゴ・ドゥロのパフォーマンスについて評価してください。
「彼は、私たちが必要としてくれるものを試合を通じて見せてくれました。攻撃のオプションを作る、必要な時にプレスをかける、サイドに流れてゴールチャンスを作る...全て私たちが要求したものです。PKでは、彼の自信に繋がる得点が欲しかったですが、PKが問題にならないほどの完璧な仕事をしてくれたと思っています。サッカーではPKをミスしても、次からの3試合でゴールを決めることもあります。彼は悔しい気持ちがあると思いますが、明日からは頭を切り替えて次の試合のことを考えてもらいます。悲しんでいる時間はありません。日々継続し、チームに貢献してもらわなくてはなりません」
──今日はジャスティン・クライファートをスタメン起用しました。その意図と彼の出来について一言頂けますか?
「ジャスティンはたくさんのハードワークで試合をコンプリートしました。交代したのは彼の足が攣っていたためです。今週の練習で彼が非常にうまく機能したので、スタメン起用しました。彼が快適にプレーできるポジションで起用し、彼の持ち味であるスピードや決定力、シュート、ドリブルを活かすことを考えました。彼の出来にはとても満足しています。そして彼と同様に、リーノとニコが試合に入った時の態度にも満足しています。重要なことはチーム、グループ、そして全員が試合に参加する可能性を感じられていることです」
──CBのコンビにディアカビとジェンクを起用したことについては、どのような意図がありましたか?
「ガブリエウが負傷していて、3人のCBのうち2人(ディアカビ、チュメルト)がイエローカードを4枚持っています。つまり選手起用と試合展開によっては2人同時に出場停止となる可能性がありました。エライ(・チュメルト)も含めて全員が良いプレーをしている中で、ディアカビとジェンクのコンビにしたのはそういった点も考慮しています。それに加えて、チームにはオプションがいくつもあるという自信を構築したかったという思いもあります。誰がプレーしてもハイパフォーマンスでチームに貢献してくれるようにしたいのです」
──ハーフタイムにロッカールームで選手たちにどのようなメッセージを送りましたか?
「相手が続けてクロスボールを入れてくる時間帯があったので、いくつかの細かい部分を修正しました。そして後半にうまく入ることの重要性について話しました。私たちにとっては後ろ向きにプレーすることになり、少しコストがかかりましたが、急いでナーバスにならないようにしたいという思いもありました。90分間継続して試合を行うのは難しいことです。オサスナには10~12分の良い時間帯があり、私たちとのいくつかのミスマッチがありました。最終的に、勝利につながるゴールを決めるまで気持ちを切らさず、継続性を維持できたという成長を見せられたと思います」