左足ハムストリングの筋繊維断裂で離脱していたディアカビが今週水曜の練習で復帰しました。ビジャレアル戦までの残り15日間で行われる2つの親善試合で実戦感覚を取り戻し、万全のコンディションで大晦日の試合を迎える必要があります。

彼の復帰により、ガットゥーゾ監督は最も信頼しているセンターバックを取り戻したことになります。昨季ボルダラス監督の下で大きな飛躍を見せたこのギニア代表DFは、今季もピッチで素晴らしいレベルのパフォーマンスを見せ、10月22日に負傷するまで、チームで唯一、議論の余地の無いセンターバックのレギュラーでした。

彼のパートナーとしてはガブリエウ・パウリスタとチュメルトが出場時間を分け合っています。ただ、統計を見るとチームの守備ブロックのパフォーマンスを最も高めているコンビはディアカビ＆チュメルトであるという結果が出ています。

この2人は6試合でスターターとしてタンデムを組んでおり、4勝（ジローナ、ヘタフェ、セルタ、オサスナ）1分（セビージャ）1敗（アトレティコ）という成績を残しています。またこの6試合でバレンシアは4失点しかしておらず、センターバックの組み合わせの中では最も優れた数字となります。

また、この2人のセンターバックは勝点獲得の点でも他のセンターバックのプレーヤーを上回っています。プレーした1試合当たりの勝点獲得はチュメルトが1.73、ディアカビが1.40、ガブリエウ・パウリスタが1.00、オズカジャルが1.33となっています。

バレンシアにとって良いニュースは、アクシデントがない限りこの2人が100％の状態でビジャレアル戦を迎えられることです。ノッティンガム・フォレストとAZアルクマールとの2試合はディアカビにとって非常に良い調整の機会となるでしょう。そしてワールドカップを終えて月曜にパテルナに戻って来たチュメルトは、カタールで多くの時間をプレーしていない（合計46分間）ため、疲労の面での心配も再適応期間も必要ありません。

ディアカビの話題で今外せないのは彼との契約延長交渉です。1月で残り契約期間が半年となり、自由交渉が可能となるディアカビに対して、チャン・レイフン会長は「既に契約延長のオファーを出しており、返答を待っている状態」であることを認めています。

ワールドカップ閉幕後最初の公式戦となるビジャレアル戦、そしてそこから始まる1月はカディスとアルメリアという下位のチームとのホームゲームという、ヨーロッパカップ戦出場を目指すのであれば絶対に勝点3が必要な試合が控えています。その間にはレアル・マドリーとのスーペルコパ準決勝も控えていることを忘れてはいけません。バレンシアにとって先の目標を立てるために非常に重要な1ヶ月となります。

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ムクタル・ディアカビ (プロフィール)