ネト退団
ノルベルト・ムラーラ・ネト(30)のバルセロナへの完全移籍が公式発表されました。4年契約で移籍金は2600万ユーロ+インセンティブで900万ユーロ。契約解除金は2億ユーロに設定されたとの事です。
ネトの移籍金2600万ユーロはGKとしては歴代10位の金額となります。インセンティブの内容は現時点で報じられていませんが、もし満額支払いとなった場合はシレセンと同額の歴代5位となります。
2017年の夏にユヴェントスから移籍金700万ユーロでやってきたネトは、在籍した2シーズンでリーグ戦67試合、欧州カップ戦を含めると公式戦80試合に出場しました(国王杯の出場は無し)。サモーラ賞ランキングでも2年連続で4位になるなどマルセリーノ監督のチームで充分な活躍を見せました。
ブラジル代表にも復帰し、数回招集されるなどバレンシアで順調にキャリアを歩んでいたネトの退団理由については「ネトが給与アップを望んだがバレンシアが支払える額ではなかった」「コパ・アメリカ出場を逃したことで、より注目の集まるビッグクラブへの移籍をネトが希望した」「マルセリーノ監督が来季はジャウメ・ドメネクが正GKになるとネトに伝えた」など、いくつかの「噂」がスペイン国内外のメディアで報じられていますが、いずれも当事者本人が語ったものではありません。
そして、バルセロナ退団を望んでいたシレセンと3000万ユーロで"等価交換"される、という報道も予てより出ていましたが、シレセンの移籍金が3500万ユーロに"増額"されたにもかかわらず、ネトの移籍金は2600万ユーロに"減額"されました。その理由に、バレンシアが獲得を狙っているバルセロナのデニス・スアレスとラフィーニャの2選手の移籍交渉が絡んでるという報道も一部では出ていますが、こちらも定かではありません。
現時点で確かなことは「バルセロナがネトの獲得を望み、バレンシアはネトの放出にGOを出した」ということです。そしてネトは来季、リーガチャンピオンのクラブでテア=シュテーゲンとポジション争いをしなくてはなりません。