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人生の岐路に立つトニ・ラト

トニ・ラトは今、人生の岐路に立っています。マルセリーノが彼を休閑地においたことにより、彼の成長は歩みを止めました。

夏にイタリアとサンマリノでU-21欧州選手権が開催されますが、前U-21代表監督のアルベルト・セラーデスは、マルセリーノから与えられている出場時間が少ないことを理由にラトの招集を止めました。そして、現U-21代表監督のルイス・デ・ラ・フエンテも、既に彼を本大会メンバーのひとりとして考えていません。マルセリーノのチームでの彼の役割が変わるか、他のチームで継続的にプレーする機会を得なければ、彼の2020年の東京オリンピックへの出場も絶望的といえます。

人生の岐路に立つトニ・ラト

既に移籍マーケットは閉まっているため、出場機会が不定期なラトの現状は今季中に解決されることはないでしょう。クラブは、欧州選手権が今年の夏に開催されることを理解しています。

ラトは今季、全てのコンペティションを併せて750分プレーしました。セカンドGKのジャウメ・ドメネクでも810分、トップチームに昇格したばかりのイ・ガンインでも455分プレーしています。ラトより出場時間が少ないのは、レバンテに旅立ったルベン・ヴェーゾ(740分)、バルセロナに旅立ったムリージョ(270分)、そして加入したばかりのロンカリア(180分)、ソブリーノ(148分)のみです。

通常、出場時間を得られない選手はそのチームを去る選択をとります。既にラトの代理人はクラブと彼の将来についての話を始めています。この僅かな出場時間で、彼はバレンシアでキャリアを続けていくことは出来ません。出番が無いことは選手の自信を奪うことに繋がり、自信の喪失はその選手のピッチでの良い働きを約束しません。事実、継続性を欠く今季のラトは、他の選手たちと同じ試合のリズムを持っていないため、チームにフィットすることは難しいと思われます。

バレンシアは今冬、ラトに届いた2つのレンタル移籍のオファーを拒否しました。ひとつはウエスカから、もうひとつはレガネスからのものでした。フランシスコ・ロドリゲスとマヌエル・ペジェグリーノという両チームの監督は、それぞれのチームに6月までラトを加えたがっており、ラト自信も移籍を志願していましたが、マルセリーノがラトをチームに残したがりました。監督は、ほぼ全ての試合をプレーするガヤの不測の事態に備えて彼が必要であり、彼を放出する場合には代役の獲得が必要であると考えていましたが、クラブに新たな左サイドバックの選手を連れてくるための経済的余裕がないことを知っていました。

マルセリーノ監督にとってラトは、疑いなく彼の戦力の一人です。しかしながら直近の会見でも「ラトは招集に値する選手であることは間違いないが、1つのポジションでしかプレーできないことが彼の可能性を狭めている。18人のプレーヤーしか招集できない中では、例えば4つのポジションでプレーできるヴァスを外すことはできないし、どうしてもラトよりも優先順位が上ということになる」と語っており、このカンテラーノは今後も招集外となる試合があることを受け止めなければなりません。

現在21歳のラトには、これ以上選手としての成長を止める時間を重ねる余裕はありません。2021年までの契約が残るラトは、来季レンタルでバレンシアを離れることが賢明な判断です。そして来季、バレンシアに戻ってくるためには別のクラブで確実な結果を残すことを求められます。この一年で成功を収められない場合、契約が残り一年となる2020年の夏にバレンシアは彼の放出に動くことでしょう。

サルバ・ルイスの存在

サルバ・ルイスの復帰は、トップチームでのラトの状況に影響を与えることは無いでしょう。彼の復帰はラトの放出を見据えたものではありません。この補強は、マーケットをゼロコストで利用するという目的で決断されたものです。パブロ・ロンゴリアは、サルバについて彼の能力に加えて、経済的なリスクが無いという点を最も大きなメリットとして獲得に踏み切りました。そのため、サルバのバレンシアでの新たなシナリオは、様々な形に展開する可能性があります。バレンシアにとどまる可能性もありますが、出場機会を約束されるクラブへのレンタル移籍が現実的な路線でしょう。あるいは、他のクラブから選手を獲得する際に、より安価で獲得するためのオペレーションに組み込まれる可能性もあります。

センテジェスの昇格

クラブはこの19歳のカンテラーノを将来のプランに加えており、不測の事態が起きない限り、彼はさほど多くの時間をかけずにトップチームへの昇格を果たすことになりそうです。来季、ラトがクラブを去る場合、今季のラトの役割を務めるのは彼になるでしょう。

素晴らしいパフォーマンスを続けるガヤ

今季のチームのカピタネスのひとりでもあるガヤの好調は、トップチーム昇格以来の良き友人でもある後輩・ラトの成長に歯止めをかけることになりました。マルセリーノの重用に対して、このペドレゲルのプレーヤーはハイパフォーマンスを維持することで応え続けています。ガヤは今季ここまで2610分プレーしていますが、これはパレホ(2914分)に次いでチームで2番目に多い数字です。マルセリーノにとってパレホとガヤの2人はローテーションに入らないプレーヤーであり、ガヤが怪我をしている場合のみ彼の起用を諦めます。たとえ彼がケガを訴え、一週間チームから離れていようとも、試合当日にプレーできる状態であれば、監督は彼の起用を躊躇しません。そしてこの事実は、ラトの出場機会に影響を与えています。

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