クラブはベルギーリーグのクラブ・ブルージュに所属するオーストラリア代表GKマシュー・ライアン(23)を完全移籍で獲得しました。移籍金は700万ユーロで、2021年までの6年契約となります。

ライアンはオーストラリア、ニューサウスウェールズ州の出身で、2010年に18歳でプロデビュー。身長182cmとGKとしてはそれほど身長が高い方ではありませんが、抜群の身体能力を武器にデビューシーズンと翌2011/12シーズンと、2年連続でオーストラリアリーグの最優秀若手選手賞を受賞しました。2013年の夏にブルージュに移籍すると、移籍初年度にベルギーリーグ最優秀GKに選ばれるなど欧州のサッカーへの適応能力の高さも見せつけました。

オーストラリア代表としては、2012年に12月のサウジアラビア代表戦で20歳でデビュー。オーストラリア史上最高のGKと言われたマーク・シュウォーツァーが2013年に代表引退した後には同国代表のレギュラーGKとなりました。2014年ワールドカップや今年のアジアカップにも出場。特にアジアカップでは大会最優秀GK賞を受賞する活躍で、チームの優勝に貢献しました。

ベルギーにおいて彼の名前が載るのはサッカー誌だけではありません。バレンシア入団時のアディル・ラミがモデル雑誌にヌード画像を掲載して話題となったように、彼もまたその並外れた肉体美を生かしてモデルデビューを果たしており、ベルギーでは既にセックスシンボルのひとりとして知られています。

彼の獲得によって気になる点はクラブのEU圏外選手枠です。バレンシアの同枠はエンソ・ペレス、オタメンディ、ダニーロの3選手で既に埋まっていますが、スーペルデポルテによると、2014年にスペインとオーストラリアの間で結ばれた協定により、クラブはライアンをEU圏内の選手という扱いで登録する事が出来るとの事です。