規律違反を犯したラミへの処分とその後
グラナダ戦直前に、ラジオ番組でクラブ批判をしてしまったラミ。この時の発言を規律違反と判断したクラブは予防措置として、彼に期限を定めない出場停止処分を科しました。
そしてラージョ戦前日の27日(金)、クラブとラミは話し合いの場を持ちました。そこでクラブはラミ側の言い分を聞いた上で、今回の「監督批判・クラブ批判」を「非常に深刻なレベルに分類されるべき規律違反」と判断する事をラミ側に伝え、彼の雇用を中断する事を発表しました。これにより、処分が解けるまでラミは、パテルナ練習場を含む全てのクラブ施設に入る事が出来なくなります。またクラブは同時に、ラミに異議申立書を提出するための期間として5日間の猶予を与えました。
そして、この処分を受けたラミはフランスへ帰国し、クラブを告訴するための準備を進めているようです。
スーペルデポルテの報道によると、ラミはパリに在る弁護士事務所を訪れ、自身が今直面している状況について告訴したいという旨の申し入れをしました。そして担当弁護士は次のような声明文を発表しました。
「フランス代表にも選ばれているバレンシアのプロサッカー選手、アディル・ラミ氏は、彼に向けられたバレンシアCFの経営陣の発言に対し、真っ向から反意を唱えます。彼はこれまで常にクラブに体と魂を捧げてきたにもかかわらず、クラブの経営陣によってプロサッカー選手としてのイメージと尊厳を傷つけられました」
現時点でラミ側は正式な告訴には踏み切っていません。それでもラミとバレンシアの関係は既に「修復不可能となった」と言えそうです。