ビエラがレンタル移籍
ジョナタン・ビエラがラージョ・バジェカーノに1年間のレンタル移籍をする事になりました。買い取りオプションは付いていません。
このレンタル移籍が実現した経緯ですが、ジュキッチ監督がビエラを構想外にしたわけではなく、ビエラがジュキッチ監督への信頼を失った事が大きいと言えるでしょう。
昨季は充分な出場機会を得られず「バルベルデ監督がバレンシアの監督を続けていたらクラブを去るつもりだった」と今夏語っていたビエラでしたが、監督がジュキッチに替わった事で、このカナリア人プレイヤーはバレンシアで挑戦するという決断をしました。昨年12月に、ジュキッチ監督のレアル・バジャドリーがビエラのレンタル移籍に最も関心を寄せたチームのひとつであった事も、彼のモチベーションを高めた要素の一つでしょう。
そして今夏、ビエラは順調にプレシーズンを過ごしていたように見えました。プレシーズンマッチでチーム最多の3ゴール(インテル戦での2ゴールを含む)を決めた事で、今季が彼のシーズンになると感じたファンも少なくありませんでした。開幕戦でスタメン起用され、78分にグアルダードと交代するまで、彼は良いプレーをしていました。
しかし、納得できるプレーを見せた直後の第2節:エスパニョール戦で出場機会がなかった事がスポーツ面と心理面の両方でビエラを追い込む事になりました。バルセロナ遠征の帰り道に、彼は継続して試合に出られるチームを求め代理人のペドロ・ブラボに連絡を取りました。そして同時にブラウリオ・バスケスSDにも毎週末プレーするためのレンタル移籍を許可するよう求めました。
ジュキッチ監督はビエラにチームに残ってほしいと伝えたそうですが、ビエラはこのセルビア人監督のチームで自分が重要な選手であると感じられなくなっていました。そこにパコ・ヘメスのチームからオファーが届き、ビエラは躊躇なくそのオファーを受け入れました。ラージョは何年も前から彼に興味を示し続けてきました。今年の5月にもラージョのフェリペ・ミニャンブレスSDが彼のレンタルを求めてバレンシアに公式なオファーを出した事もその証です。