さよならソルダード
ソルダードのトットナムへの完全移籍が決まりました。2017年までの4年契約で、年俸はバレンシアでの約2倍となる推定400万ユーロとなります。本日AM0:30に正式なサインが交わされたとの事ですが、契約書にトットナムの会長のサインが欠けていた事から、公式発表がまだ出されていないようです。
移籍金について、バレンシアが要求していた違約金満額の3000万ユーロに対して、トットナムは2600万ユーロを提示してきていました。この差がしばらくの間、埋まらなかった経緯についてはIVA(消費税)の問題があります。バレンシアの要求額3000万ユーロで合意となった場合、トットナムは3540万ユーロをバレンシアに払う事になるためです。ここに手数料を加えるとトットナムの金庫からは4000万ユーロ近い金額が無くなっていたでしょう。
ここでバレンシアは、移籍を成立させたがっていたソルダードの代理人を務めるトルドラ・コンサルティング社に条件を持ちかけました。同社は、昨年ソルダードが契約延長した際の手数料として総額60万ユーロ(選手の給与の5%×契約5年分)を、分割でクラブから受け取る事になっていましたが、アマデオ・サルボ会長はその手数料を半額の30万ユーロにする事で、ソルダードの違約金をIVA込みで3000万ユーロにするという「非常に寛大な」条件を提案したのです。これについてサルボ会長は「消えた契約に対する手数料をこの先何年も払い続ける事は無意味だ」と話しています。
その後、トルドラ・コンサルティング社がこの条件を受け入れたため、トットナムは改めて3000万ユーロのオファーを提示し、クラブもこれを受け入れました。トットナムからの支払は4回払いの分割で今夏1200万ユーロ、来季からの3年間に各600万ユーロずつとなっています。
ソルダードは2010年の夏にヘタフェから移籍金1000万ユーロで加入。在籍した3年間で公式戦141試合に出場し、82ゴールをあげました。そのうち欧州カップ戦であげた17ゴールという数字はビジャと並ぶクラブ歴代3位の記録です。現チームで唯一のスペイン代表選手がクラブを去る事で、再びバレンシアはスペイン代表選手不在となりました。
また、ソルダードの代わりとなるFWの補強についてですが、サラゴサのエルデル・ポスチガの獲得がすでに内定しており、今日にも正式な契約が交わされるとの事です。