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Bチームのニコ・エステベス監督のインタビュー

Bチームのニコ・エステベス監督のインタビュー。先週、トップチームのドイツ合宿が終わる前の時点で行われたものです。

──あなたは33歳でバレンシアに戻ってきました。
「2年前、インファンチルの監督を務めた後にクラブを去って、今カンテラの最も重要なチームの監督となった。ルフェテと初めて会話した際に、自分がクラブの歴史においてカンテラの選手たちをトップチームに送り込む仕ための絶好の機会に居る事を確信させてくれた。1年契約で、2年目はオプションとなるが、最愛のクラブでBチームを指導出来る事を誇りに思っているよ」

──2年前の時点でここに戻って来る事を想像していましたか?
「全く想像していなかった。一度去るという決断をしたら、戻って来る事は非常に難しい事だとわかっていたからね。でも、外のクラブでの仕事を評価してもらって、自分で道を切り開いてきた、バレンシアや他のクラブに興味を持ってもらえる有益な監督でありたい、という夢は常に持っていたよ」

──もし2年前に去っていなかったら、今このようにしてここに居られたでしょうか?
「それは誰にもわからない事だよ。あの時、私は去るという決断をした。私に届いたオファーは絶好のチャンスであり、とても拒否できるようなものではなかったからね。自分の仕事と誠実さには自信を持っている。もしここでキャリアを続けていたとしても、Bチームの監督までたどり着けないと何故言えるだろうか。私は7人制サッカーの監督から11人制サッカーの監督まで少しずつ上ってきた。2年前ここに残るという決断をしていても、いずれはそのチャンスにたどり着けたんじゃないかと思っているよ」

──この僅か2年の間に、パテルナは多くの事が変わったのでしょうか?
「そうだね。多くの事が変わったよ。実際クラブは新しいロッカールームを造っている。今は全てがオープンになったと言えるね。会議室ではカデテの監督、フベニールのフィジコなどが一緒に働くだけでなく、お互いをサポートしあえる環境にある。毎日ここに来るのがとても楽しみなんだ。ここに来るために毎晩ベッドに入り、7時半にはここで選手たちと一緒に朝食を食べる。ルフェテは常にここに居るよ。彼の熱意は本当に大きく、力強いものだ」

──バレンシアからのオファーを知ったのはいつの事ですか?
「バレンシアが私に興味を持ってくれている事はなんとなく聞いていた。でも自分のチームのシーズンが終わるまで、どんなクラブとも真剣な話をしたくなかったんだ。そしてプレーオフが終わった翌日(7/1)にウラカンからの契約延長オファーが届いた。だが、私はウラカンでのサイクルが終わったと考えていた。だからそのオファーを断り、バレンシアと話をした」

──ごく最近まで、バレンシアのカンテラーノたちは自分たちがトップチームにたどり着けると思っていなかったと思います。これからの数か月でそれを変える事が出来るでしょうか?
「Bチームはここ2シーズンほど、リーグに残留するための多くの選手の入れ替えとその他の問題で傷つけられてきた。これからは、選手たちがそれを信じてここでプレーできるような環境を我々が作らなければならないだろうね。だが、ジュキッチはトップチームに大きな責任を持っているし、我々の選手たちはトップチームに行くための準備を非常に顕著に行なう必要がある。全ては過程だ。成長過程を加速させすぎてはいけない。歴史的に見て、バレンシアのカンテラーノがトップチームにたどり着くのはレンタル修行を挟んで21~22歳というところだ。17歳で直接トップチームに昇格した選手などほとんど居ない。デウロフェウの例を見てみよう。彼が既に1部リーグでプレーできるレベルにある事を我々全員が知っているが、バルセロナで彼はまだプレーしていない。あそこでは成長過程を重視しているという事の証明と言えるだろう。イスコのようにここを去りたい選手には扉を開かなくてはならないが、そうでない者は耐える事も憶えなくてはならない」

──あなたは、ジュキッチのアシスタントのレイ(・エンリク・コル)とは良い関係を築いています。この事がジュキッチとの間もスムーズにしてくるのではないでしょうか。
「そうだね。我々は監督ライセンスの講習を一緒に受けた仲なんだ。練習試合の後に彼と話したけど、Bチームの選手たちは非常に良いと言ってくれた。チームがドイツから戻ってきたら、また連絡を取るつもりだよ」

──現時点で、チームの何パーセントくらいは出来ているのでしょうか?沢山のベテラン選手が退団しましたが。
「何人かがトップチームに行っているので、今はフベニールの選手たちも多く参加している。沢山の選手たちが居るからまだ私には評価できないよ。パーセンテージで示すのも気が引ける。我々は今ここに居る自分たちの選手を見ていくつもりだ」

──テスト生の3選手はいかがですか?
「3人とも名の知れたクラブからやってきた良いプレーヤーだ。しかし、評価するにはまだ早すぎる。土曜日(7/20)まで見てから決断したい。判断を下すのは私とルフェテになるだろう」

──これまで補強された3選手(ジェライ、ドメネク、指宿)について、彼らはチームに何を与えてくれるでしょうか?
「ジェライとドメネクはトップチームの第3GKの座を争う事になるだろう。これまでのキャリアからいうと、代表歴のあるジェライにアドバンテージがあるかもしれないが、その後はピッチでどれだけ貢献できるかが重要だ。ピッチ外での要素についてはクラブが決めるだろう。そのためにルフェテが居る。彼ら2人に加えて、Bチームには3人目のGKとなりうるエクトル・ピサナやハビ・オルテガ、エルクレスから加入して今日も我々と一緒に練習したアントニオらが居る。我々は全てのポジションで競争力が欲しいんだ。そしてヒロシ(指宿)は、空中戦での優れたポジショニング能力によって、頭ひとつ抜き出たストライカーだ」

──キンタニージャやマヌ・モリーナ、ポルトゥといった2部リーグのクラブへ出される可能性のある選手たちが居ます。あなたは彼らを頭数に入れていますか?彼らはチームに残るのでしょうか?
「彼らはバレンシアの選手だ。うまくいけば良いスタートを切り、トップチームに昇格し、ここには戻ってこないかもしれない。Bチームに居る事は、2部のチームに居るよりも良い事だ。我々は彼らを頭数に入れているよ。彼らもここで続けるための気持ちの準備は出来ているはずだ。ルフェテも彼らと話をしているし、我々もロッカールームでメッセージを伝えたよ」

──どんなチームにしたいですか?ベテランと若手のミックス、または若手中心のチームでしょうか。
「成長過程と言うのは選手それぞれで違うものだと考えている。例えばカルロス・デルガドとキンタニージャ。彼らは2人とも既に23歳だが、彼らのためにもクラブのためにもチームに残った方が良い。もしBチームが良い1年を送る事が出来れば、彼らは多くのチームから興味を持たれる存在となるだろう」

──選手を育てる事を目指すべきか試合に勝つ事を目指すべきか、これはBチームの役割として永遠のテーマだと思います。ここ数年は監督を解任し続けてる事からもわかる通り、試合結果にプライオリティが置かれていますね。
「クラブのトップが替わったんだ。重要な事はチームを持つ事、さらに下のカテゴリーのチームと連結する構造を持つ事だ。トップチームのためには良い結果を残す事と、選手を育てることの双方をバランスよく行わなくてはならない。仮に1~2人トップチームにたどり着いたところで、チームは注目されることはないだろう」

──2部Bや3部リーグでプレーしている選手が、遥かに上のレベルである1部リーグに行く事について問題はありませんか?
「その質問には、ブスケッツやペドロ、イスコの例を挙げたい。3人とも3部リーグから昇格した選手たちだ。つまり、選手の質というのはプレーしているカテゴリーとは無関係だという事だよ。良い選手から選ばれた選手になるには、トップチームでプレーするチャンスに恵まれるか、もしくは自分が今居る場所から1部リーグへの道筋を見つけるかのどちらかが必要になる。そして、その2つにはそれぞれ明確なパターンがある。前者がバルセロナ。彼らはカンテラーノに扉を開く。後者がレアル・マドリー。レアル・マドリーに行く選手は、自分がレアル・マドリーのブランドを手に入れる事の意味を知っている。それが1部リーグへの近道となる事をね」

──トップチームでプレーするチャンスというのは、トップチームの補強も影響してくると思います。
「Bチームから選手を昇格させるという視点で言うと、トップチームにおいて有望なカンテラーノが控えているポジションに選手を補強しないことも重要だ。イスコの例で言うと、バレンシアは彼と同じポジションでプレーできる選手をトップチームにあれほどたくさん加えるべきではなかった。先日、バルデスがここを去ったが、私は今こそパコに賭けるべきだと思う」

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