トップチームの来季の監督にジュキッチが就任
来季のトップチームの監督に、今季バジャドリーの監督を務めたミロスラフ・ジュキッチが就任する事が公式に発表されました。2年契約です。
昨季のペジェグリーノ監督と同様に、ジュキッチもバレンシアのOBです。1997/98シーズンにデポルティボから加入すると、「東欧のバレージ」という評価に相応しいパフォーマンスで加入初年度からレギュラーとして活躍し、クラブに20年ぶりの国王杯と31年ぶりのリーグ優勝をもたらし、2年連続のUEFAチャンピオンズリーグ準優勝へとチームを導きました。
現役引退後はセルビアU-21代表の監督としてU-21欧州選手権2007で準優勝、2007年のセルビア年間最優秀監督にも選ばれました。その後率いたセルビアA代表では、国内のトップクラブから代表チームへの選手の貸出を拒否されるなど思うようなチーム作りをできず、続いて率いたベルギーリーグのムスクロンでもクラブの破産に巻き込まれるなど、スポーツ的な要素以外の要因に振り回される形となりました。
しかし、2011年夏のレアル・バジャドリー(当時2部)との契約が彼の監督としての転機となりました。就任初年度に1部昇格を決め、今季も限られた戦力を駆使して早々に残留を確定させました。
バレンシアは、昨夏の時点でジュキッチを監督に招致しようとしていました。ジュキッチ自身もバレンシアを率いる事を強く希望していましたが、バジャドリーに違約金を払いたくなかった当時のジョレンテ会長はフリーのペジェグリーノにオファーを選びました。
この一年で多くの事が変わりましたが、ジュキッチ新監督のバレンシアへの想いは変わる事はありませんでした。モチベーションは一年前よりむしろ高まっていると言えるでしょう。まずは2年契約ですが、バレンシアで成功を収めて、末永く率いてもらえたらいいですね。