CLでプレーする事の重要性は、スポーツ的な側面だけでなく、財政面でも確認されています。ヨーロッパのクラブの最高峰のコンペティションで得られる収入は、それぞれのクラブにとって、存続し続けるために不可欠なものです。

それはもちろん、バレンシアにとっても例外ではありません。今季、メスタージャのクラブがノックアウトステージ(決勝トーナメント)への進出を決めた場合、最高で1800万ユーロもの大金を得られる可能性があります。

先日UEFAは、20112/13のチャンピオンズリーグの賞金(放映権料を除く)を発表しました。今季からシステムが変更となり、金額も増額しています。

昨季までの賞金体系は以下の通りとなっていました。

グループリーグ参加賞金　390万ユーロ

グループリーグ試合給　1試合につき55万ユーロ

勝利報酬　80万ユーロ

引き分け報酬　40万ユーロ

ノックアウトステージ進出　300万ユーロ

準々決勝進出　330万ユーロ

準決勝進出　420万ユーロ

準優勝　560万ユーロ

優勝　900万ユーロ

今季は以下の通り。

グループリーグ参加賞金　860万ユーロ

勝利報酬　100万ユーロ

引き分け報酬　50万ユーロ

ノックアウトステージ進出　350万ユーロ

準々決勝進出　390万ユーロ

準決勝進出　490万ユーロ

準優勝　650万ユーロ

優勝　1050万ユーロ

グループステージの試合給が無くなり、参加賞金が860万ユーロとなりました。また、その他の追加賞金も大幅に増額されました。昨季の優勝チームであるチェルシーは、2990万ユーロを獲得していますが、今季の優勝チームは最高で3740万ユーロ(グループリーグ全勝計算)を受け取る事が出来ます。

ペジェグリーノのチームがグループステージの6試合全てに勝利した場合、参加賞金860万ユーロに、勝利報酬600万ユーロとノックアウトステージ進出の追加賞金350万ユーロを加えて、総額1810万ユーロを手にする事が出来ます。もちろん、グループリーグでの試合で勝利を逃すと、勝点と共にいくらかの賞金も失う事になります。

この賞金に加えて、放映権料やグッズ販売収入などUEFAが本大会であげた収益(マーケット・プール)が各国のテレビ市場の比例値によって分配されます。

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ちなみにバレンシアは昨季のCLで、

グループリーグ参加賞金　390万ユーロ

グループリーグ試合給　55万ユーロ×6試合＝330万ユーロ

勝利＆引き分け報酬　240万ユーロ

マーケット・プール　922.5万ユーロ

以上の合計1882.5万ユーロを得ました。また、UELでの賞金として、

ノックアウトステージ進出　20万ユーロ

Round of 16進出　30万ユーロ

準々決勝進出　40万ユーロ

準決勝進出　70万ユーロ

マーケット・プール　147万ユーロ

以上の合計307万ユーロを得ました。CLではグループリーグ敗退に終わりましたが、ELで準決勝まで進んだ事で、「CLノックアウトステージ進出」分をおおよそ取り戻せた計算になりますね。

【参考資料】
UEFA Champions League 2011/12 賞金内訳(UEFA.com)
UEFA Europa League 2011/12 賞金内訳(UEFA.com)