スポルティング・リスボン戦でトップチームでの初ゴールを決めたファン・ベルナトのインタビューです。(ハンブルガーSV戦前日に行なわれたものです)

──トップチームでゴールを決める自信はあったの？
「少しだけイエスですかね・・・。トップチームでプレシーズンを始められてすごく嬉しいんです。でも、もっと働き続けないといけないですけどね」

──初戦から素晴らしい出来だった。プレシーズンは良い印象を残しているし、既にゴールという結果も出した。これ以上君は何が欲しい？
「わかりません。最初のゴールがとても良い形で訪れてくれて、すごく自信になったし、とても幸せでした。でも僕はまだ何も成し遂げていません。働き続けないといけないんです」

──リスボンでの一戦は最初の真剣なテストマッチだったね。練習試合という感じではなかった。
「はい。監督が選手たちを長くプレーさせた最初の試合でした。その中で長くプレー出来た事も僕が嬉しく感じている理由のひとつです」

──それにしてもジョゼ・アルバラーデ(スポルティング・リスボンの本拠地)は壮観だった！スポルティングのファンがぎっしり！
「50000人もの前でプレーした事なんて今まで一度も無いですよ。スタンドは相手チームのファンで埋まっていて、すごいプレッシャーで・・・その環境でゴールを決めたって事がまだ信じられないです」

──チームメイトたちは何て言ってゴールを祝福してくれたの？
「"Muy bien, Juanito!"って言われました。皆、笑って僕をハグしてくれて、祝福してくれました。ロッカールームでもお祝いの言葉をかけてくれましたし、その調子でプレーを続けろとも言われました」

──監督からは？
「監督も祝福してくれました。良くやった、って。"エリア内にどんな風に入ってきて、どうゴールマウスに押し込んだかをしっかり見てた"と言われました。何度も下がり目の位置からエリア内に入っていくというのを繰り返してたんです。監督はそれを続ければより多くのゴールを決められるだろうって言ってくれました」

──どんな感じのプレーだったの？
「ブルーノのスローインからでした。ソルダードがシュートを失敗して、突然自分の目の前にボールが流れてきて、頭で押し込むだけでした」

──その後に2点目のチャンスもあったよね。
「入れられなくて残念です。チャンスはありました。集中してシュートしたんですけど、GKが足ではじき出しました」

──このゴールで人生は変わった？
「とんでもないです！何も変わらないですよ。僕はこれまでと全く同じです。僕の事をよく知っている人たちがそれをわかってくれていると思います。僕がしなければならない事は、自分に起きた全ての事から学び続け、それを自分の成長に生かすことです」

──具体的に何を学んできた？
「たくさんですよ。合宿という集団生活での事からピッチの中の事ももちろん。エメリ監督とコーチングスタッフから学びました」

──フベニールのサッカーとプロのサッカーはだいぶ違う？
「はい。完全に別の世界です。試合での強度も全然違いますし、プレースピードも速い・・・」

──家族は君に何て言ってた？
「皆すごく喜んでくれました。でも彼らの反応は当然です。誰も予想してなかった事が起こったんですから。でも同時にいつも言われている常に謙虚な気持ちで居続けることも合わせて言われましたね。浮かれないようにって」

──友達からは？
「"お前を誇りに思う"って(笑) 僕が良い結果を出せた事を皆、喜んでくれています」

──誰も予想してなかった事って言ったけど・・・
「本当ですよ。昨季の僕はフベニールでプレーしていて、結局Bチームにも届かなかったんです。そんな中、今夏はエメリ監督が僕をトップチームに連れて行ってくれて、そしていろいろな事がうまくいっています。僕自身も予想してなかった事です」

──でも今の君は既にメスタージャでプレーしたくてたまらない、そう僕は思ってるんだけど。
「そうですね。小さい頃からの夢でしたから。僕はずっとバレンシアでプレーしてきました。その中で、メスタージャでプレーする事が夢になっていったんです」

──ファンとしてメスタージャをたびたび訪れていたの？
「はい、もちろん。小さい頃からいつも行ってましたし、行けるときはいつも行ってました。でも、いつかはスタンドじゃなくてピッチの上からメスタージャを見たいですね」